計画は「年単位」より「日単位」で立てたほうがモチベーションの上がり方が4倍も違う
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/04/blog-post_29.html?m=0
「計画は『年単位』より『日単位』で考えよう!」と主張する論文がおもしろいのでメモ(1)。
これはミシガン大学のデータで、時間の単位と目標達成の関係を調べたもの。まずは162人の参加者に以下のような場面を想像してもらったんですね。
- ジョンさんはバースデイプレゼントを買う予定です。パーティは何日後/何カ月後だと思いますか?
- ダンさんは仕事でプレゼンを行う予定です。プレゼンは何カ月後/何年後だと思いますか?
すると、質問を日単位で考えた参加者は、月単位で予想した場合よりも、イベントの予定日を平均で29.7日ほど早めに見積もったんだそうな。また、月単位VS.年単位の場合は8.7カ月ほどの差が出たそうで、こちらもかなりの違いですね。
別の実験では1,100名の参加者を集めまして、今度は以下の2パターンで質問をしてみたんですね。
- 子どもができたと想像してください。18年後には、あなたは子どものために大学進学の準備をしなければなりません。学費はいつごろから貯めればいいと思いますか?
- 子どもができたと想像してください。6,570日後には、あなたは子どものために大学進学の準備をしなければなりません。学費はいつごろから貯めればいいと思いますか?
結果はかなりのもので、未来を「日単位」で考えた参加者は、実に4倍も早めに計画に着手しようと考えたそうな。どうも、日単位で考えたほうが、ヒトは未来の自分との結びつきを強く感じられるらしい。
それを日単位にすることで、未来を身近に感じさせてるんでしょうね。
研究者いわく、
これは目標達成のための新しい方法だ。意志力もいらないし、特別な性格や注意も必要がない。
とのこと。確かに、かなり手軽に幅広い場面で使えそうな心理トリックではあります。
もともと、原始時代には長期的な計画を立てる必要がなかったので、ヒトは未来について考えるのが超ヘタな生き物ですからねー。時間単位を変えるだけでモチベーションが上がるのはありがたい話です。
ちなみに、個人的によくやるのは、日本人の平均寿命から自分に残された時間を割り出して日単位に置き換えてみるというもの。シンプルですが、かなり「うわー!」って気分になれてオススメです(笑)