女性は本当にイソフラボンを摂ったほうがいいの?
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/01/blog-post_17.html?m=0
「イソフラボンって本当に効くんですか?」とのご質問をいただきましたんで、ちょっと考えてみたいと思います。
女性ホルモンが大事なのは間違いないですが…
イソフラボンは大豆に多くふくまれる成分のひとつですが、構造が女性ホルモンのエストロゲンに似てまして、体内で似た働きをすると考えられております。
言わずもがな、エストロゲンが減ると肌がボロボロになったりしますんで、正常なバランスを保っておきたいところ。そのため、イソフラボンで擬似的に女性ホルモンを補充するわけですね。エストロゲンバランスの重要性については、「女性ホルモンの影響で女性はうまく痩せられない!はどこまで本当なのか?」を参照してくださいませ。
一級の証拠がイソフラボンの効果を否定
ただし結論から言っちゃうと、イソフラボンには意味がないと思います。なにせ過去に出た論文の大半が、イソフラボンの効果を否定しているんですよ。
たとえば有名なところでは、
- コクラン共同計画が行ったレビューによれば、4,084人分のデータを精査したところ、エストロゲンは更年期の症状に対して何の効果もないことがわかった(2013年,1)
- イースト・アングリア大学が行った系統的レビューでは47件の実験データが分析にかけられたが、すべての年齢層の女性に対して大豆やイソフラボンは何の効果もなかったとの結論(2009年,2)
といった感じ。ホルモンバランスや生理周期、骨の健康状態など、すべての面においてイソフラボンは無意味との結論であります。
どちらの論文も科学的な証拠としては一級品レベルでして、イソフラボンはほぼ息の根を絶たれた印象ですかねぇ。確かにイソフラボンは女性ホルモンに似ているものの、本物にくらべたら作用が弱すぎて意味がないみたい。
まとめ
そんなわけで、わざわざイソフラボンを摂るメリットはなさそう。もちろん大豆は健康に良い面もありますが、いっぽうで豆類にはデメリットもありますんで、ムリして食べる必要はないかと思う次第です。