睡眠学習の効果を2倍にする方法が発見される
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/08/blog-post_31.html?m=0
「勉強の効率が激しくアップする眠り方を見つけたぞ!」って論文(1)がおもしろかったんでメモ。
これはリヨン大学の実験でして、研究者によれば、
これまでの研究により、勉強をしたあとにちゃんと寝ると、学んだことが頭に残りやすくなることがわかっている。
が、今回の研究では、睡眠学習の効果をさらにアップさせる方法を編み出した。
とのこと。ちゃんと寝ないと、勉強した内容が記憶に定着しにくいのは有名ですが、その効果をさらに高めるテクニックが見つかったんだ、と。
実験は40人の男女を対象にしたもので、みんなに16個のスワヒリ語を記憶してもらったんですね。で、その際に、以下の2グループにわけたらしい。
- 午前に勉強したら、そのまま午後に続きを勉強
- 午前に勉強したら、いったん眠って、午後に続きを勉強
そのあとで全員に単語テストを行ったところ、結果は「睡眠をはさんだグループ」の圧勝。眠らずに勉強したグループよりも、単語をすばやく記憶でき、さらに思い出す能力も高くなったそうな。
つまり、この実験のポイントは、
- いままでの睡眠テクニック → 勉強が一区切りついたあとで寝る
- 新たな睡眠テクニック → 勉強のあいまに睡眠をはさむ
って感じ。勉強が終わっていない中途ハンパな段階で眠ったほうが、さらに記憶に残りやすいわけですね。
この方法を、研究者は「インターリービング睡眠」と呼んでおります。
今回の実験により、「インターリービング睡眠」には2倍のメリットがあることがわかった。インターリービング睡眠を使うと、覚えたことを復習する時間が短くなり、いったん覚えたことを忘れにくくなる。
というわけで、このデータを現実に活かすなら、
- 勉強をするときは、中途ハンパなところで止める(「次の章まで参考書が終わったら止めよう」とか思わず、章の途中でいったん止めちゃう)
- そのあとで寝る
- 起きてから続きを勉強する
みたいな感じにしたほうが記憶への定着はよさそうであります。自分でも試してみよう。