このブログを検索




夕食抜き6時間ダイエットで激しい食欲がおさまるかも

Fasting 

夕食を抜くパターンのプチ断食の効果は?

パレオダイエットの教科書」では、最適化された肉体を目指すためのテクニックとして、「プチ断食」をオススメしております。超ざっくり言うと「ある程度の絶食時間を作ったほうがカラダが若返るよ〜」みたいな話ですね。

 

 

ただ、ひとくちに「プチ断食」といってもいろんなパターンがあるのは、書籍でもご紹介したとおり。私は朝食を抜くパターンを使ってますが、どのタイミングで絶食をするかは、それぞれのライフスタイルに合わせて決めていただければ、と。

 

 

といったところで新たに出た論文(1)では、「夕食を抜くパターンのプチ断食」の効果について調べてくれていて、とても参考になります。

 



 

 

午後2時からは何も食べない!

これはペニントン生物医学研究センターの実験で、太りぎみな11人の男女を対象にしたもの。BMIは25〜35ぐらいで、年齢は20〜45才のあいだだったみたい。

 

 

どんな実験だったかというと、

 

  • 夕食プチ断食:午前8時から午後2時のあいだにだけ食事をする
  • 平均的なアメリカ人の食事:午前8時から午後8時のあいだに食事をする

 

の2パターンを、それぞれ全員に4日ずつ実践してもらったらしい。だいたい18時間の断食→6時間の食事ってサイクルなので、私がやってるリーンゲインズのちょっと強化版みたいな感じですね。もちろん、全ての食事には監督官がついて、どれも同じカロリー量になるように調整しております。

 

 

夕食抜きで食欲の波がおさまった!

そのうえで、みんなの代謝(呼吸商)や食欲をチェックしたところ、

 

  • 夕食を抜いても1日のカロリー消費量には変化がなかった
  • ただし1日の呼吸商は増えていたので、脂肪の燃焼レベルは上がってるっぽい
  • 1日の食欲はハッキリ減り、食欲が乱高下する現象もおさまった
  • 代謝の柔軟性もハッキリと上がった

 

みたいな感じ。 わりと体脂肪の燃焼に必要なポイントが改善してますねー。

 

 

ちなみに、「代謝の柔軟性」ってのは、体内でエネルギー源を切り替える能力のことで、ダイエットに重要な役割を果たしております。くわしくは「代謝柔軟性とは?」を読んでいただければと。おそらく代謝柔軟性が治ったおかげで、空腹の波もおさまったんでしょうな。

 

 

まとめ 

研究者いわく、 

 

普通の人の食事よりも、何かを口にしている時間帯を短くしてみよう。それだけでもダイエットの効果は得られる。

 

とのこと。まぁ、これはまだ初歩的な実験なんで、もっと長期的な研究が出ないと「夕食抜きはオススメ!」とは言えない感じではあります。

 

 

ただし、絶食の時間を意識的に作るといいよーってデータならいろいろ出てますんで、特に激しい空腹の波にお悩みの方は試してみてもいいかも。効果が得られた方は教えてください。


スポンサーリンク

スポンサーリンク

ホーム item

search

ABOUT

自分の写真
1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

INSTAGRAM