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2000人に聞いてわかった「幸福な人と不幸な人」を分ける3つの特徴

Travel 

 

2000人に幸福かどうかを聞きまくった 

イギリスのエクソダス・トラベルズって旅行会社が、「幸福な人の特徴をチェックしたよ!」ってデータがを発表してておもしろかったです(1)。

 

 

ざっくり言うと2000人に質問をしまくって、全体を

 

  • 自分を「すごく幸福だ!」と考えてる人
  • 自分を「まぁ幸福」と考えてる人
  • 自分を「不幸だ!」と考えてる人

 

といった感じに分類。そのうえで、「幸せな人は普段何をしてるの?」ってのをより分けたものです。査読論文じゃないんで科学的な信頼性はないですけど、それなりに参考になるのではないかと。

 

 



幸福な人と不幸な人を分ける3つの特徴

それでは、以下が結果です。

 

1.幸福な人の83%は趣味を持っている

「自分はとても幸せだ!」と答えた人は、かなりの確率で「なんらかの趣味」または「なんらかの情熱」を持ってたそうな。確かに、過去には「習い事をすると幸福度が高まるよー」って実験もありましたし、趣味が大事!ってのはありそう。ここらへんは感覚的にも納得しやすいっすね。

 

 

いっぽうで「自分は不幸だ!」と答えた人が趣味を持ってる確率は53%だったとのこと。最高に幸福な人と最悪に不幸な人を比べた場合、趣味を持ってるかどうかの差は3倍にも広がったらしい。これまた大変っすね。

 

 

ちなみに、幸福な人が取り組んでる趣味には、以下のようなものが多かったそうです。

 

  • サイクリング
  • スキー
  • ボート遊び
  • 旅行
  • ハイキング
  • スポーツ
  • 瞑想

 

旅行会社のリサーチなんで「旅行」があがってるのは当然としても、やたらアクティブな趣味が多いっすな。 

 

 

また、インドアな趣味については、

 

  • 読書
  • 音楽を演奏
  • 歌う

 

などは、ほぼすべての人が実践してたとのこと。つまり、不幸な人でもインドアな趣味ならやるケースが多いんだ、と。これは別に「読書や音楽で幸福になれない!」って話じゃなくて、幸福な人ほど体を動かすのが苦じゃないってことなのだろうなーと愚考しております。

 

 

ただし、多くの趣味のなかでひとつだけ「幸福な人より不幸な人のほうがやってる確率が高い」ものがあったそうで、それが、

 

  • ビデオゲーム

 

だったらしい。もちろん、これは「ゲームは悪!」って話ではなくて、「気分が落ち込んでる人は手近でアクセスしやすい娯楽をしがち」ってことでしょうな。

 

 

2.幸福な人の4分の3は新規探索傾向が高い

新奇探索傾向ってのは、要するに「新鮮なもの好き」のこと。「自分はとても幸せだ!」と答えた人の4分の3は、「いつも目新しい体験がないか探してるよ!」と回答する傾向があったらしい。いっぽうで不幸な人の40%は「いつも同じことをしてた方がいい」と回答したとのこと。

 

 

同じように「コンフォートゾーン(自分にとって安心でいられる場所や体験)を出られるかどうか?」って質問でも似た傾向がありまして、

 

  • 幸福な人の61%がコンフォートゾーンを出る
  • 不幸な人の25%がコンフォートゾーンを出る

 

って感じだったそうな。過去に取り上げた「人生の幸福感を高めやすい性格のトップ5」でも、「知的な好奇心が高い人は幸せだよ!」って話がありましたんで、まぁそうなんでしょうな。

 

 

これは、たとえば「旅行の計画」を立てるときなんかにもハッキリした違いが出てまして、

 

  • 幸福な人ほど「面白い文化」「美味いメシ」「歴史的な遺産」などを重視する
  • 不幸な人ほど「良い天気」「美しいビーチ」「旅行距離の短さ」などと重視する

 

 って傾向もあった模様。このへんもわかるなぁ。

 

 

3.幸福な人は反すう思考が少ない

反すう思考ってのは、「過去の失敗や恨みごとを頭の中でグルグル考えること」です。こいつが多い人ほど不安や鬱になりやすいってデータが昔からやたらと多いんですな。

 

 

 では、調査の結果がどうだっかというと、

 

  • 不幸な人は、過去の失敗や他人への妬みについて、幸福な人よりも平均で週に1時間29分以上多く考えている

 

だったそうです。反すう思考のデメリットは昔から一貫して出てるんで、納得の結果と申しますか。

 

 

さらに、幸福な人たちの特徴をあげますと、

 

  • 週に平均で6人の友人とコンタクトを取る(不幸な人は平均で2人)
  • スピリチュアルな傾向が高い(幸福な人が80%に対し、不幸な人は58%)

 

 って傾向もあったみたい。ここでいうスピリチュアルってのは日本で使われる意味とは違っていて、「人生の意味」や「人はどこから来てどこへ行くのか?」みたいな抽象的なテーマを普段から考えているかどうか?を意味しております。

 

 

こちらも過去に類似のデータが出ていて、「人生の大きな悩みに取り組んでる人はメンタルが健康」といった報告があったりします。これまた納得度が高い結論ではないかと。

 

 

まとめ

そんなわけで一企業が手がけた調査ではありますが、過去のデータともかなり呼応した結果でして、なかなか参考になりそうであります。とりあえず、新しい体験を探して動きまくって、過去をグズグズ考えなければ幸せになれるよ!って感じでしょうかねー。

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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