よいこのための「一酸化窒素」入門
一酸化窒素が増えるといいことだらけ
当ブログでは、たまーに「一酸化窒素」の話が出てきます。これは空気よりちょっと重い気体の1種でして、体内で血管を広げてくれる働きをしてたりします。
それで何がいいのかと言えば、
- 血が流れやすいので心疾患の予防になる
- 筋トレ後に栄養が行き渡りやすいので筋肉作りにも役立つ
- 脳の血の巡りもアップして頭の回転も良くなる
- 股間の血流が良くなるためナニがアレになる(Googleに怒られるので直接書けない)
みたいな感じです。病気の予防にも運動をする人にも役立つという、まことに素晴らしい成分なんですな。毎日を元気に暮らしたい人には必須と申しますか。
一酸化窒素を増やすには野菜を食べるのが基本
で、一酸化窒素ってのは、たいていは以下の流れで体内にできあがります。
- 硝酸塩をふくんだ野菜を食べる
- 口の中のバクテリアが硝酸塩を亜硝酸塩に変換
- 胃の中で亜硝酸塩が一酸化窒素に変換
- 残った硝酸塩は小腸から血管へ入り、これまた一酸化窒素に変換
ってことで、基本的に一酸化窒素を増やそうと思ったら野菜を食べるのが基本。サプリメントで摂ろうと思っても、大量の硝酸塩は法律で販売が認めらてないもんで、商品としては売れないんですな。
いちおう、↓みたいに間接的に一酸化窒素を増やすようなサプリは売られてるものの、あくまでもサポートにしか使えない感じ。
どうしてもサプリを試したいなら、↓みたいにビートルートのパウダーを使うしか無いかと思われます。ビートルートは、野菜の中ではもっとも硝酸塩をふくんでまして、体内で一酸化窒素になりやすいんですな。
ただし、わざわざビートルートのパウダーを買うんだったら、普通に野菜を食べたほうが安上がりだし、そのほかのビタミンやミネラルも摂れてお得じゃないかと思ったりするわけです。
硝酸塩が多い野菜ランキング
では、具体的にどれぐらいが必要かと言いますと、
- 体重1kgあたり1日に6.4〜12.8mgの硝酸塩を摂ろう!
って感じ、体重45kgなら1日290〜580mgぐらい、体重60kgなら1日384〜768mgぐらいっすね。
こうなると、「このレベルの硝酸塩を達成するために何を食べればいいの?」ってところが気になるので、100gあたりの硝酸塩が多い野菜をランキングにしておきます。ネタ元はUSDAのデータベース(1)。
- ルッコラ:328.4mg
- ディル(ハーブの1種):293.6mg
- カブの葉:284.5mg
- カラードグリーン:254.5mg
- レタス:189.3
- カラシナ:187.5mg
- ダイコン:186.8mg
- ビートルート:144.6mg
- キャベツ:138.8mg
- ケール:137.5mg
- ホウレン草:127.3mg
- セロリ:112,2
ってことで、日本ではイマイチなじみの薄い野菜もありますけど、ざっと見るとアブラナ科が多い印象ですね。
いろいろ合わせるとレタスがベストかも
一酸化窒素の面から言えばルッコラが最強なんですけど、日本だとそこまで大量に食べないんで、手に入れやすさと食べやすさも加味するとレタスがベストって結論になりましょうか。
また、体にいい野菜なんだけど硝酸塩が少ないものは、
- ブロッコリー
- ニンジン
- カボチャ
- アスパラガス
- ニンニク
- マッシュルーム
- サツマイモ
などなど。ブロッコリーとサツマイモを愛する私としては、今後はレタスの導入も積極的に考えていかねばなーと思った次第です。
ちなみに、当然ながら硝酸塩も調理で減る性質がありまして、ほんの15分ほど加熱しただけでも半分ぐらいになっちゃう感じ。その意味では、やはりレタスを生でバリバリ食うのがいいんでしょうなぁ。鶏むね肉と生レタスを一緒に美味しく食べる方法を考えてみるか…。