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カフェイン入りシャンプーで抜け毛が減る!髪が育つ!はどこまで正しいのか?問題

 

 

カフェインシャンプーってどうですか?」というご質問をいただいたので、ちょっと考えてみましょう。

 

 

カフェインシャンプーは名前のとおりカフェインが入ったシャンプーで、具体的な商品としてはアルペシンとかが有名ですね。なんでシャンプーにカフェインを入れた商品が出てきたのかと言いますと、「AGAの人の毛包にカフェインを使ったら、テストステロンによる発毛抑制の効果が認められたよ!毛幹も伸びたよ!」という報告(R)が大昔に出たからです。要するに、カフェイン入りシャンプーで髪の毛が育つかもしれないと思われてるわけですな。

 

 

ただ、これはあくまでヒトの細胞を取り出して行われた試験なんで、本当にAGAの悩みに効くかどうかは完全に未知数。実際にカフェイン入りのシャンプーが抜け毛を防いだり、髪の毛を生やしてくれるのかと言いますと、具体的な証拠はまったくなかったりします。実際、カフェインシャンプーを推奨してる専門家はいないのでは。

 

 

ただ、そうは言っても、一部にはカフェインの可能性を指摘する先生もいらっしゃいまして(R) 、バナラス・ヒンドゥ大学のチームなどは、以下のポイントを指摘しておられます。

 

  • ある二重盲検プラセボ対照試験では、男性の皮膚にカフェインを塗ったら、肌の水分の損失量が女性に比べて大幅に減り、バリア機能も向上した

 

  • カフェインの浸透性を評価した最近の研究では、カフェインは毛包からガンガンに浸透することがわかった

 

ってことで、この先生いわく、

 

AGAにおけるカフェインのメリットは、ホスホジエステラーゼの阻害、バリア機能の改善、毛包への浸透、毛髪成長の刺激と促進に起因すると考えられる。

 

とのこと。まぁこれでも証拠としてはかなりゆるいよなーとは思うわけですけど、完全に否定されたわけでもないってところでしょうか。

 

 

ただ、個人的にはイギリスの広告基準局(R)の意見に賛成でして、2018年に以下のような指摘をしておられます。

 

(カフェイン入りシャンプーの)効果を示すより客観的なデータがないため、我々は、本製品が抜け毛を減らすことができるという主張を裏付けるのに十分なデータでがないと考えた。

 

証拠全体を考えると、十分にデザインされ、十分に実施された試験は存在せず、正確で客観的な分析を用いて、消費者の頭皮を実際に使った製品の研究は見られなかった。そのため、「抜け毛を減らす効果がある」という表現はまだ実証されておらず、誤解を招く恐れがあると判断した。

 

ってことで、やっぱカフェイン入りシャンプーを使うかどうかは微妙じゃないでしょうか。

 

 

とはいえ、現時点でカフェインに目立った副作用が認められてるわけでもないんで、「どんなものでも試してみたい!」という方は使ってみてもいいのかなーって気もしております。ちなみに、海外とかでは自前で作ったコーヒーオイルを頭皮に塗る猛者もいるらしく、いちおう方法を紹介しておくと、

 

  1. 適当なシャンプーを小さなボウルに入れる

  2. そこにコーヒーかすを入れて混ぜる

  3. しばらく置いてからシャンプーを濾す

 

みたいになります。あんまり使いすぎると頭皮に刺激が行き過ぎるかもしれないので、これをマネてみるのは個人的にあんまオススメしないですが。

 

 


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サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。