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上質なエンタメ小説は脳の機能を向上させる


以前にも「純文学を読むと他人の心を読む能力が鍛えられる!」なんて研究がありましたが、今度は「バリバリの娯楽小説は脳機能を高める!」って実験が。久々に小説を読もうかなぁ…。

Short- and Long-Term Effects of a Novel on Connectivity in the Brain | Abstract
right posterior temporal gyri ...



 


実験したのは米エモリー大学でして、21人の学生にロバート・ハリス「ポンペイの四日間」を読ませたところ、左側頭皮質(言葉と運動機能を司ってるとこ)の働きがよくなったそうな。


どうやら、小説の登場人物のアクションを、脳が「これは現実に起きていることだ!」と解釈してるってことみたい。レベルの高いエンタメ小説は登場人物になった気分にさせてくれますけど、脳のなかでも実際に生物学的な変化が起きているんだとか。


この変化は小説を読み終わったあともしばらく続いたそうで、やはり小説の効能はあなどれない感じ。映画と小説では脳の働きが違うのかどうかも調べてほしいところです。


ちなみに、ロバート・ハリス「ポンペイの四日間」が実験に使われた理由は、単に「すごく面白い」からだそうです。そこまで言われると読んでみたくなりますな。

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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