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「ゼラチンを食べれば寝つきがよくなる!」は本当か?


なんでも「ゼラチンを食べると寝つきがよくなる」って噂があるそうで。


パッと聞くと「コラーゲンで肌がぷるぷるに」と似たようなヨタ話かと思っちゃいますが、実はそれなりに根拠がある話かなと思います。






というのも、ゼラチンにはグリシンというアミノ酸の一種がふくまれているんですな。これは、以前にも当ブログでも書いたとおり睡眠の質を上げてくれると言われる成分で、それなりに信頼できる実証研究も出ております[1][2]。わたしも、少し前にグリシンの効果についてレポートを書いたことがありましたが、睡眠の1時間ぐらい前に飲むと、実際に体の温度が下がって寝つきがよくなるようです。


調べてみると、ゼラチンは5gあたり1.2gのグリシンをふくむらしいので、睡眠改善のためには、床につく1時間前に約15gのゼラチンを食べればOKでしょう。グリシン系商品の定番「ファイン グリシン・プレミアム」の価格がグリシン1gあたり6.6円なので、ゼラチンパウダーを食べてもコスト的にはあんまり変わらないっすね。ゼラチンなら、ついでにタンパク質とアルギニンもとれてお得ですし(笑)。


そんなわけで、「ゼラチンが睡眠を改善する」という噂はまんざらウソでもない感じ。わたしはグリシンよりもメラトニン派なので、どなたか代わりに試してみてください。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。