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「マシュマロで髪の毛が生える!」は本当か?


会社にあったアサヒ芸能を読んでたら、「マシュマロで髪が生える!」って記事が。



どういうことかと言いますと、



埼玉医科大名誉教授の高濱素秀氏が開発した、マシュマロを使った「ハゲ克服法」。なぜお菓子が髪の味方になるのか。高濱氏が言う。

「抜け毛が増える原因の一つは、頭皮のコラーゲン組織が傷むこと。髪を元気にするためには、コラーゲンが必要になります。マシュマロの主原料となるゼラチンはコラーゲンの塊なので、髪に栄養を行き渡らせるために適しているのです」


といっても食べるわけじゃなくて、なんとマシュマロを溶かして頭に塗るらしい。


作り方は、小鍋に水500ミリリットルを入れ、沸騰直前の約90度に加熱。そこにクコの実を入れ、約10分間放置し、さらにホワイトチョコレート、ノリを加えて溶かし、温度は60度に調整する。

次にこれをミキサーに移して、マシュマロと皮を剥いたキウイを投入。ミキサーの周りをタオルで巻いて保温し、2~3時間放置する。

ボウルにザル、不織布、ペーパータオルを重ね、ミキサーの中身をあける。そのカスをすくって、こす。そしてこしきった液を小鍋に移し、63度に加熱したものを容器に入れ、水道水で余熱を取り「マシュマロ・ローション」の出来上がり。冷蔵庫に保存し、3週間をメドに使い切る。


なんでも、普通の状態だとコラーゲンの分子が大きすぎるので、キウイの酵素で小さくして頭皮に吸収させるって話らしい。うーむ、なんと豪快な。


キウイを入れようが大半のコラーゲンは肌に浸透しないでしょうし、100歩ゆずって分子が小さくなったコラーゲンが中に入ったとしても、逆に小さすぎて髪には使われないだろうし、すぐにリンパ液で流されて終わりでしょう。


というか、 そもそもマシュマロとホワイトチョコを溶かした液体を塗ったら、残った砂糖で髪の毛と頭皮がガビガビになって毛根が傷んでしまうような(笑)。


マシュマロといえば、以前には「マシュマロを食べると背が伸びる!」なんて説もあったし、妙な持ち上げかたをされてるもんですね。

 
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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。