マシュー・マコノヒーのアカデミー賞スピーチにみる感謝の科学
https://yuchrszk.blogspot.com/2014/03/blog-post_3418.html?m=0
マシュー・マコノヒーのアカデミー賞受賞スピーチが良かったですねぇ。
スピーチの大筋はYahoo!ニュースのとおりでして、興味深かったのは「人間に必要なものは3つあります。感謝、期待、目標です。まず、神に感謝します。感謝は報われるんです」のところ。
ここ、英語では「He has shown me that it's a scientific fact that gratitude reciprocates.」になってまして、直訳すると「神は感謝の返報性に関する科学的な事実を明らかにしてくれました」って感じですかね。
ここで、たんなる神への感謝じゃなくて、「科学的な事実」ってフレーズをつけたあたりに、「おっ、マコノヒーさんもポジティブ心理学のファンですか?」とか思いました。実際、近ごろの心理学では感謝の重要性を指摘した研究が多くて、その効果をざっくり紹介しますと、
- 感謝すると免疫力が上がる!
- 感謝すると血圧が下がる!
- 感謝するとポジティブな感情のレベルが上がる!
- 感謝すると死亡率が下がる!
などなど、とにかくいいことだらけ。マコノヒーさんは神に感謝してましたが、もちろん感謝の対象は親でも友人でも誰でもOKであります。
また、当ブログで紹介した本のなかでも、たとえば「幸せのメカニズム」では感謝が幸福度にもたらす影響がいやというほど強調されてましたし、「脳には、自分を変える「6つの力」がある。」によれば感謝で脳の配線そのものが変わっちゃうんだとか。アダム・グラントの「ギブ・アンド・テイク」も、感謝と親切こそが成功への道!と主張していて、これまたおもしろい一冊でありました。
ちなみに、マコノヒーさんは昔からパレオダイエットとプチ断食の大ファンとしても有名だそうで、わたしとやたら趣味があうなぁ、と(笑)。科学に裏打ちされた知識を、現実に応用するのが好きなタイプなんでしょうね。
さらに余談ですが、私的なマシュー・マコノヒーの出演作ベストは「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」です(笑)。