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喫煙者と暮らすのは北京でPM2.5を吸い込むのと同じ


北京といえば、ご存じのように世界に名だたる大気汚染都市(1) なわけですが、BBCを見てたら「喫煙者と暮らすのは北京に住むのと同じぐらい健康に悪い」ってニュースが(2)。


元になったのは英アバディーン大学の論文(3)で、93の世帯を調べて、喫煙者がいる家庭のPM2.5のレベルを調べたところ、喫煙者がいる家庭は、喫煙者がいない家庭より10倍もPM2.5が多いことがわかったそうな。研究者いわく、

喫煙者がいる家庭の微粒子汚染は、喫煙者のいない家庭の10倍だった。この状態が続くと、非喫煙者でも、北京のような高度汚染都市に暮らすのと同じ量のPM2.5を吸い込むことになる。


とのこと。喫煙者の家庭では1日に298µgのPM2.5を吸い込んでるそうで、これは喘息や肺がんを引き起こすのに十分な量。喫煙を止めれば、1日の吸引量は70%ほど減るらしいんで、お子さんがいる家庭なんかは、取り急ぎ禁煙は必須でしょうなー。

credit: Ferran. via FindCC


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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