「マインドフルネス」トレーニングが食習慣の改善に使えそう
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当ブログでは、何度かマインドフルネスについて書いておりますが、心理学方面から新しく出た論文(1)では、長い期間にわたって健康的な食生活を送るためにもマインドフルネスは使えるらしい。
これはオハイオ州立大学の実験で、170人の学生を2つにわけて以下の指示を実践してもらったんですね。
- 栄養学のアドバイスを受ける
- 栄養学のアドバイス+マインドフルネストレーニングを受ける
マインドフルネストレーニングは6〜10名のグループで行われまして、さまざまな状況下(「どの歯磨き粉を選ぶか?」とか「どの株に投資すべきか?」とか)で、自分のなかに起きる感情の動きに気づいていく訓練をするというもの。具体的には、
- お菓子を見る
- お菓子を見た際に、自分のなかに湧き上がる感情に気づく
- 感情の強さや感触をじっくりと観察する
といった作業をくり返していく感じ。すると、マインドフルネストレーニングを受けた学生は、以降、持続的に健康な食生活を送るようになったんだそうな。研究者いわく、
消費者は、基本的に無意識に行動している。しかし、たんに栄養の知識を与えるだけでなく、感情との関わりあい方をトレーニングすれば、つねに健康的な食生活を選べるようになる。(中略)「自分が何を感じているのか?」を理解することで、わたしたちは、より深く他人との関係や幸福感にかかわれるのだ。
とのこと。さらに詳しいトレーニング法を知りたければ、ティク・ナット・ハンの「味わう生き方」なんかが、具体的なマインドフルな食事法について書かれていて勉強になります。また、上の論文によれば、無意識の心が食事にあたえる影響を知るだけでも効果はあるようなので、ブライアン・ワンシンク「そのひとクチがブタのもと」などを読んでみるのもアリかも。
credit: Tambako the Jaguar via FindCC