普通の運動不足よりも完全な運動不足のほうが死亡率は30%も高い
「ダイエットは運動1割、食事9割」なんて本もあるとおり、運動だけで痩せるのは至難の業。実際、運動で消費するカロリーはたいしたもんじゃないので、食事に気をつかわない限り、減量はスムーズにいかないもんです。
が、カロリー計算だけでは計り知れないのがダイエットの世界。あらたに出た大規模なリサーチ(1)によれば、ほんの少しのエクササイズだけでも、体脂肪の量に大きな影響をあたえるんだそうな。
これはケンブリッジ大の論文で、334,161人の健康データ(身長・体重・腹囲・食生活など)約12年分を統計処理したんですね。
すると、運動の習慣がまったくなかった人は、1日に20分の早歩きをするだけで内臓脂肪がガッツリと減少。ジャンクフードのダメージも大幅にやわらいで、ガンや心臓病による死亡率が20〜30%も減っていたらしい。運動がガン予防になるのは有名ですが、ジャンクフードのダメージも減らせるんですねぇ。すばらしい。
研究者いわく、
この研究の教訓は、とてもシンプルだ。普段から運動不足な人は、毎日ほんの少しだけ体を動かせば、かなりの健康効果を得ることができる。
とのこと。統計では1日20分の軽い運動が目安ですが、いままでに運動していなかった人は、1日1分でも体を動かしたほうがいいっぽい。
こういった結果が起きる原因としては、やっぱエクササイズがメンタル面に与える影響が大きいからかなー、と。一般的に、運動を始めた人は、自然と食事にも気を使うようになることが知られてますからね。ダイエットのモチベーションを高める起爆剤として、まずはエクササイズから始めてみるのはアリかと思います。
もっとも、過ぎたるは及ばざるがごとしでして、運動をしすぎちゃうと逆に太りやすくなる現象もありますんで、あくまで自分の適量を知ったうえで実践なさってくださいませ。目安としては、呼吸が乱れて会話ができなくなるレベルの運動を1日20分ほど続ければいいかと思います。
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