難しいけど重要な本を読み抜くための4ステップ
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/01/blog-post_40.html?m=0
ハーバードの心理学者ショーン・エイカーが書いた「選択の法則」に出てた小ネタ。なんでも、かつては著者もぶ厚い専門書がニガテだったらしいんですが、以下のステップで乗りきれるようになったそうな。
- この本から学びたいと思う興味あることを3つ書き出す
- この本を読むことがなぜ重要なのかを書き出す
- なにも思いつかない場合は、ネットでこの本の意義について調べて書き写す
- 本に取りかかるたびに、上で書いた紙を読みなおす
ぼやーっとした状態で本に向かわず、どうにかして本と自分の接点を見つけよう!って話ですね。なんともシンプルな技ですが、これは「メンタルマップ」って理論にもとづいたもの。人間の脳のなかには現実世界の大まかな地図があって、なにかをするときは、つねにこのメンタルマップを使ってるんだそうな。
が、ここで必要なのが「意味マーカー」っていう標識。要は人生の意味みたいなもんでして、本書によれば、
「意味マーカー」というのは、自分が人生において何を大切に思っているかという「標識」である。例えば、キャリアを伸ばすこと、新しいビジネスを起こすこと、子どもが志望校に合格すること、健康、自分の信条などだ。
当然ながら、白地図を使っても目的地にはたどりつけないんで、人間の脳はメンタルマップに意味マーカを置くことで、地図を使いやすくしてるんですな。よくできてますねぇ。
つまり、ぶ厚くて難しい専門書が読めないのは、本のメンタルマップが白紙の状態だから。それならば、強引にでも自分のなかに意味マーカーを作っちゃえばいいわけですね。著者いわく、
これはまさに、新しい意味マーカーを見つけて、それを自分のメンタルマップに書き込む行動に他ならない。それ以来、読むペースはがぜん速くなり、しかも内容が頭に残るようになった。従って試験やレポートの成績も改善したのである。
とのこと。次から仕事で専門書を読まなきゃなんないときなどに、ぜひ試してみようかと思います。
credit: azrasta via FindCC