「グルコマンナン」には本当にダイエット効果があるのか?
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/01/blog-post_72.html?m=0
グルコマンナンに関するご質問をいただきました。要点を抜粋しますと、
過去の記事を検索しましたが、グルコマンナンについて記事がございませんでした。鈴木さんはどのようなご見解でしょうか?
とのこと。グルコマンナンはコンニャクにふくまれる水溶性の食物繊維でして、昔からダイエットサプリの定番商品であります。さっそく具体的なデータを見ていきましょう。
グルコマンナンには希望が持てそうな気もする
グルコマンナンに関しては、いまのところ2005年の研究がもっとも大規模です(1)。
これは176人の肥満成人を対象にした実験で、食事の摂取カロリーを1,200kcalにおさえたうえで、グルコマンナンのサプリを5週間にわたって飲んでもらったんですね。
すると、何も飲まなかったグループが2.7キロの減量に終わったのに対し、グルコマンナンを飲んだほうは4.5キロのダイエットに成功したとか。あくまで劇的な効果ではないものの、統計的にはハッキリした差かと思います。
別の実験(2,3,4)でも、似たような結果が見られてまして、それなりに希望の持てる感じkなー、と。
粘着性が高いぶんダイエット効果も高い
このような効果が出る原因としては、
- 胃の中でふくらむので満腹感が得られやすい
- 胃の中にとどまる時間が長いので、満腹感がつづきやすい
- 脂肪の吸収をおだやかにする作用がある
- 腸内細菌のエサになって酪酸を生む
といった効果が関係している模様(5)。もっとも、こういった効果は他の食物繊維やレジスタントスターチでも得られるので、グルコマンナンが特別に優位かと言われれば心もとないところ。
まとめ
そんなわけで、グルコマンナンの効果についてでした。それなりに結果は出てますが、統計的にはいずれも微妙な差なんで、いずれ覆る可能性もありそう。
いずれにせよ、水溶性食物繊維が体に良いのは間違いないんで、ついでにダイエット効果が出たらラッキーぐらいの感覚で飲むのが正解でしょうね。