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脳を良い方向に鍛える8つの方法『脳には、自分を変える「6つの力」がある。』


「脳には、自分を変える「6つの力」がある」を読了。「脳の配線を組み替えれば、より前向きになり、集中力が増し、打たれ強くなる!」って本で、脳科学とポジティブ心理学がほどよくまとまった一冊でしたので、本書が提案する具体的な8つの方法をご紹介。





1・自宅と仕事場に気分を上げるものを置く

前向きな態度を身につけたければ、自宅と仕事場に気分が浮き立つようなものを置く。本書の例だと、家族の写真とか旅行の記念写真とか。ただし、必ずすぐに脳が慣れてしまうので、毎週のように写真を変えたほうがよい。



2・感謝を表現する

定期的に感謝を表現すると、脳のポジティブな回線が強化される。人の目を見ながら感謝を伝え、その日に起きた良いことを日記に残す習慣をつけるとよい。



3・人をほめる

意識的に他人をほめていくと、脳は人間の良い部分に目を向けやすくなる。その結果、自分の生活や自分自身の良い面にも注意が行くようになる。



4・マインドフルネス瞑想をする

脳の働きを良くしたければ、定期的にマインドフルネス瞑想をするのが一番。自分の集中力がもっとも高い時間を選んだら、背筋を伸ばして座りつつ呼吸に意識を向け続けるトレーニングを行う。その際、自分の体の感覚にも意識を向け、気がそれても気にせず再び呼吸に集中すればOK。

参考:
瞑想トレーニングを続ける人に超オススメしたい3冊
瞑想ビギナーにおすすめしたいTED動画3本
いまメインで使っている瞑想アプリ8選


5・1日10分集中トレーニングする

注意力を鍛えたいなら、1日10分の集中トレーニングがおすすめ。静かな部屋で目を開いたまま座り、デスクライトや消しゴムなど、なんでもいいので特定の物に意識を集中させる。もし思考がさまよいだしても、気にせずに意識を再びもどせばよい。


6・ボディランゲージに注意する

もっとコミュニケーションが上手くなりたいなら、相手のボディランゲージに気を配り、そこにどんな感情が表れているを推測してみよう。特に、表情とボディランゲージが、どのように声のトーンと連動しているかに注意するとよい。


7・感情リストを作る

もっと場の空気を読めるようになりたいなら、日ごろから「自分がどんな場面で感情的な反応をしたか」を記録したリストを作っておくとよい。1日15分、このリストを見て自分の感情について考えつつ、気分が落ち着くまで深呼吸をくり返すトレーニングをするのが効果的。



8・思いやりのイメトレをする

もっと打たれ強くなりたいなら、1日10分「思いやりのイメトレ」をしてみよう。何か困っている人(病気の友だちとか結婚生活に悩んでいる同僚とか)を頭のなかに描きつつ、息を吸うたびに他人の悩みが自分の体内に取り込まれる様子をイメージ。息を吐く時は、体内に取り込んだ悩みが解消されて外に出ていく感覚を想像してみる。これを週に4〜5日ほど続けると、脳が精神的なダメージに強くなっていく。


まとめ

そんなわけで、脳を良い方向に鍛える8つの方法でした。基本的に瞑想に関する話が多い本で、提案される方法も仏教に近い感じ。最後の「思いやりのイメトレ」とか、お釈迦さんが言ってる「慈悲の瞑想」にそっくりですしねー。いずれも科学的にガッツリと効果が証明された技術なので、ぜひお試しくださいませ。



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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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