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天気が悪いと人間の生産性はアップする

Blizzard

 

寒い日が続いております。天気が悪いとつい気分が沈んでじゃったりするもんですが、2012年の論文(1)によれば、悪天候には創造性を高めるってメリットがあるらしい。

  

 

これはハーバード大の研究でして、日本の銀行のデータを2年半にわたって調査したもの。すると、降雨量が25ミリ増えるごとに、貸付の成約率が1.3%ほど高くなることがわかったんだそうな。

 

 

もう1つの実験では、学生を2つのグループにわけて、記憶力や注意力を試すテストをしたんですね。その結果は上の調査と同じで、悪天候の日ほど成績が良くなったんだとか。

 

 

こういった現象が起きる理由は簡単で、天気が悪いほうが人間は集中しやすくなるから。研究者いわく、

 

良い天気の日に会社で仕事をしていると、つい「外に出て何かしたいなぁ…」と思ってしまうもの。しかし、激しい雨が降っていたり猛吹雪が起きていれば、自然と「くそっ!これなら目の前の仕事に集中したほうがいいや!」と思うだろう。

 

とのこと。悪天候のほうが気をそらさず作業に集中しやすいってことですね。

 

 

そんなわけで、雨が降ったら、単純な事務作業をこなす日にしちゃうのがオススメ。とはいえ、悪天候になると季節性のうつ病を発症する方も多いんで、栄養面には気をつけたいところ。

 

 

credit: Navid Baraty via FindCC


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。