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汚い机で作業をすると忍耐力が減る

Messy

 

汚い机で作業をすると忍耐力が減る!」って実験(1)がおもしろいのでメモ。

  

 

これはシカゴ大学の研究でして、100人の学生を2つのグループにわけて、以下のような汚い机で図形パズルを解いてもらったんですね。

 

DISORGANIZED

 

で、 もう一方のグループには、以下のようなキレイな環境で同じパズルに挑戦してもらった、と。 

 

 

すると、キレイな机を使った学生のほうが、およそ1.5倍の時間を使って、忍耐強くパズルに取り組み続けたんだそうな。

 

 

こういった現象が起きるのは、研究者いわく「汚い机を見るとセルフコントロールの感覚が減る」のが原因らしい。つまり、

 

  1. 汚い机が目に入る
  2. 「自分はこの世の乱雑さに対して無力だ」という感覚が生まれる
  3. 意志力が減る
  4. 忍耐力がなくなる!

 

といった感じ。汚い環境は情報量が多すぎるもんで、脳の処理が追いついていかないみたいっすね。


 

もっとも、一方では、汚い机で作業をすると問題解決力や創造性がアップするってデータもありまして、このへんのバランスは難しいところだったりします。悩みますねぇ。

 

 

まぁ、以前に紹介した「グリット」の理論によれば「成功のためには忍耐力が最も重要だそうですし、社会人としては、あきらめずに作業を終わらせるのが一番大事な気もしますんで、わたしは今後とも机を片づけていこうと思った次第です。

 

 

credit: chaoticartworks via FindCC


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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