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自分が食べられる食品と食べられない食品を見ぬくための「再導入法」

Celebration

 

当ブログでアレルギー体質の方にオススメしているのが「プチ除去食」。アレルギーを起こしやすい食品を1カ月ぐらい完全にカットして、その後で体調と相談しつつ食べられる食品を再導入していく方法であります。

 

 

くわしい手順を「あなたの不調を根こそぎ改善するかもしれない『プチ除去食』のすすめ」で紹介したところ、ありがたいことに「体調が良くなった!」との感想をチラホラといただいたんですが、そこで多かったのが「食べられる食品を増やしていく過程がわかりにくい」というご意見。30日ほど除去食を続けたものの、再びもとの食事にもどす段階でとまどってしまうケースが多いようで。

 

 

そんなわけで今回は、除去食から食品の再導入までのプロセスを、もうちょいくわしく書いてみようかと思います。



 

食品の再導入の流れ

プチ除去食」を3〜6週間ほど続けたら、以下の要領で食品を再導入していきましょう。

 

  1. 除去した食品のなかから、再導入するものを選びます。基本的には何を選んでもいいんですが、「アレルギー反応が出る可能性が低い食品」の順番に従って選ぶと効率的だと思います(下記参照)。
  2. 再導入する食品を小さじ半分だけ口にしてみる。その後、15分ほど待機。
  3. 何か症状が起きたら(鼻水とか肌のかゆみとか頭痛とか)、その食品はもう食べない。何も起きなかったら、今度は小さじ1杯ぶんを口に運び、再び15分ほど待機。
  4. 何か症状が起きたら(鼻水とか肌のかゆみとか頭痛とか)、その食品はもう食べない。何も起きなかったら、今度は小さじ1杯半ぶんを口に運ぶ。
  5. 2〜3時間ほど待って体調に変化がないかを確認。
  6. 何も起きなかったら、いままで普通に食べていた量を口にしてみる。
  7. その後、再導入の食品は食べずに3〜7日ほど待機して体調に変化がないかを確認。
  8. 何も起きなければ、その食品は普通に導入してOK。

 

以上が厳密な再導入のステップになります。超めんどくさいので気軽にはオススメしづらいんですけど、フードアレルギーの反応は1時間から2〜3日の範囲で現れますんで、ここまでしなきゃなんないんですよねぇ。1回やればだいぶ体が楽になりますんで、がんばっていただきたいとは思いますが。

 

 

あと、睡眠不足やストレスが多い時期にプチ除去食を行わないようにお願いします。症状を見分けるのが難しくなっちゃいますんで。

 

 

再導入する食品の順番

上述のとおり、食品の再導入は「アレルギー反応が出る可能性が低い食品」の順に従うほうがよいかと思います。具体的には、

 

  1. 最初に再導入するもの:卵の黄身、豆類
  2. 2番めに再導入するもの:卵の白身、ナッツ類、種子類、緑茶、チョコレート、蒸留酒を少々
  3. 3番めに再導入するもの:コーヒー、かんきつ系フルーツ、ジャガイモ、ナス、ピーマン、種子類、チョコレート、蒸留酒を少々、ヨーグルト
  4. 4番めに再導入するもの: チーズ、牛乳、バター、トマトなどのナス科植物全般、醸造酒を少々、発酵食品

 

といった感じ。プチ除去食を完全にこなすのはかなり大変ですけども、いったん成功して腸内環境と免疫系が改善すればフードアレルギーが鎮まっていく可能性は高いと思いますんで。

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。