罵倒が上手い人は頭が良い!……かもしれない
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/12/blog-post_50.html?m=0
「罵倒が上手い人は頭が良い!」って論文(1)がおもしろかったんでメモ。
これはマリスト大学の実験で、学生を対象に罵倒と知性の関係を調べたんですね。具体的には、
- 60秒のあいだに思いつく限りの罵り言葉をリストアップしてもらう(バカとかクソとか)
- 60秒のあいだにSから始まる動物の名前をリストアップしてもらう
といったタスクを指示して違いを比べたらしい。
その結果は、
わたしたちは、しゃべり方によって他人のキャラを判断する。罵倒や汚い言葉を多く使う人たちは、しばしば怠け者でボキャブラリーが貧しく、教育レベルが低く、自分をコントロールできないと考えがちだ。
ところが今回の実験により、罵倒の上手さが言語的な知性と関係があることがわかった。他人を罵る人は語彙が少ないという考え方は誤りだ。
罵倒語の記憶量は、言語能力の高さを推測するためのバロメーターになり得るかもしれない。上手に人を罵るためには、罵倒語の細かなニュアンスの差を理解するだけの能力が必要だからだ。
といった感じ。ひとくちに知性といっても流動的知性や短期記憶といったサブカテゴリがありまして、言語的知性は理解力や表現力に関わっております。罵倒が上手いからといって総合的に頭が良いわけじゃないものの、少なくとも理解力については高い可能性がありそうですね。確かに罵倒芸が上手い芸人とか頭が良さげに見えるもんなぁ。
ちなみに参加者が60秒の間に思いついた罵倒語は平均で9個とのこと。これ以上の罵りワードをリストアップできた人は頭が良いかもしれません。日本語でもこの数値が当てはまるかは不明ですけども、友人と試してみたら楽しいかも。