IQが15ポイント上がると21%長く生きられる
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/10/iq1521.html?m=0
IQが高い人ほど長生き
ここんとこ、仕事で「IQと寿命」の関係について調べてたりしました。実は「IQが高い人ほど長生き!」ってデータは昔から多いんですよね。
有名なとこだと2001年の大規模な調査(1)がありまして、2230人の男女を対象に、11才の時のIQと65年後の生存率をくらべたんですね。その結果は、
- IQが15ポイント上がるごとに生存率は21%高くなる
って感じ。つまりIQが115ポイントの人は、iQ100のひとよりも、76才の時点で生きている確率が21%も高いわけですな。なかなかの差ですねぇ。
この傾向は2011年の系統的レビュー(2)でも確認されてまして、もはや疑いようのない感じ。残る疑問は、「なんでIQが高いと長生きなの?」ってところです。
経済状況が悪くてもIQが高ければ長く生きられる
そこでパッと思いつくのは、「IQが高いほうが裕福だからじゃないの?」って解答でしょう。
- IQが高い
- 金持ちになる
- 質の高い医療が受けられる
- 長寿!
みたいな流れですね。なかなか説得力がある話ですね。
ところが、その後で出た研究(3)などを見ると「経済的な裕福さは関係ないかも…」って結論になってるのがおもしろいこと。900人のIQと経済状況を調べたうえで、みんなの寿命をチェックしたところ、
- 経済的な裕福さは、IQと長生きの関係の30%しか関係ない
って結論だったそうな。要するに、どんなに貧しくてもIQさえ高ければ寿命は伸びやすいわけですね。
とりあえずムダにIQを下げないのが大事
そんなわけで、なんでIQが高いと寿命が伸びるかはいまんとこ不明。いちおう、
- IQが高い人は体に良い行動を取るんじゃない?
- 頭がいいと神経系の働きが良いからじゃない?
みたいな説が出てますけど、具体的な解明はこれからって感じです。
いずれにせよ、生まれつきIQが高いと、
- 仕事ができる
- 金持ちになりやすい
- 社会的な地位も得やすい
- しかも長生き
ってのはほぼ間違いがなさそうっすね。なんだか嫌になっちゃいますが(笑)、我々にできることは、
- 脳の働きに欠かせない栄養が不足しないように気を配る
- 的確な判断ができるように合理性を鍛える
あたりでしょうか。とにかく栄養不足のせいでムダにIQが下がってしまう事態だけは避けたいもんです。ひとつよしなに。