「緑茶+HIIT」が最強のアンチエイジング法かもよ
https://yuchrszk.blogspot.com/2017/03/hiit.html?m=0
実績のある健康テクを組み合わせたらどうなる?
「パレオダイエットの教科書」ではHIITっていう運動法をオススメしております。短時間で体が引き締まるよ~ってデータが割とあるし、心肺機能がアップしやすいのは間違いないので。で、もうひとつ当ブログでよく出てくるのが「緑茶」のダイエット効果。緑茶にふくまれるカテキンには脂肪の吸収をブロックする作用があって、12週間で体脂肪が8%減!とかEGCG(カテキンの一種)で代謝が向上!みたいなデータもあったりするんですな。
それならば、「HIITと緑茶を組み合わせたら凄いんじゃね?」って発想の実験(1)が行われまして、ちょっとおもしろい結果になっておりました。
週3のHIITと1日1.5gのカテキン
これはイランで行われた研究で、30人の女性が対象。みんなBMIは27前後で、ちょい太めの人だけを選んだらしい。実験では、参加者を3つのグループにわけたんですね。
- 週3回のHIIT + カテキン500mgのタブレットを食後に3回飲む
- 週3でHIITだけを行う
- なにもしない
HIITのやり方はどんな感じだったかというと、
- 30秒の全力スプリント(最大心拍数の85〜90%を目指す)
- 30秒の休憩
- 1〜2を4回くり返す(2週間ごとに1セットずつ増やす)
といったところ。わりと平均的なタイプのHIITかと思います(実際やるとすごくツラいですけど)。
HIIT+カテキンは体脂肪の減り方が凄い
実験期間は10週間で、カロリー制限の指導はいっさいしなかった模様。そこでどんな結果が出たかと言いますと、- HIIT+カテキングループは体脂肪が26%減!(HIITだけのグループは15%減)
- 筋肉はどちらのグループも3%増
だったそうな。体脂肪を計るのに生体インピーダンス法を使ってるんで、ちょっと数値が甘いんですけど、とりあえず明確な差は出ましたねー。
HIIT+カテキンはアンチエイジングの指標にも大きな変化が
が、この実験でおもしろいのは、カテキンを組み合わせたグループには、体脂肪が減ったほかにもいろんなメリットが出てたとこでしょう。具体的には、- サーチュイン1の発現が116%増加(HIITだけのグループは60%増)
- PGC-1aのレベルが100%増加(HIITだけのグループは69%増)
- 最大酸素摂取量が140%増加(HIITだけのグループは68%増)
みたいな感じ。これで何がいいのかと言うと、
- サーチュイン1:俗に言う「長寿遺伝子」。といっても本当に長生きに効くかはよくわかってないんですけど、オートファジーの活動に関わってるって話もあったりして、重要なポイントなのは間違いなさげ。
- PGC-1a:ミトコンドリアの活動への影響が大きいタンパク質。ミトコンドリアの質を上げるので、脂肪が燃えやすくなり体も活性化する。
- 最大酸素摂取量:心肺機能のパラメータ。基本的には最大酸素摂取量が高いほど寿命が長い。
といったところ。まだまだ不明な点も多いし被験者が加体重なんでどうにも判断しづらいものの、全体的には「アンチエイジングの急所」ばっかりであります。うーん、やはり緑茶はあなどれない。
ちなみに、この論文にはどんなカテキンサプリを使ったかは書いてないものの、過去の研究実績からすれば普通にEGCGを使ったんだろうなぁと思います。私もHIITと組み合わせてみようかな…。