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最速でCEOになる人は何が違うのか?みたいな観察研究

Leader

 

「隣のCEO」(The CEO Next Door:)を本をちょこちょこ読んでおります。ghSMARTってコンサル会社の人が書いた本で、「有能なCEOは何が違うのか?」を書いた本。

 

 

と言っても経験則が述べられるわけじゃなくて、2600人のCEOに10年に及ぶ観察研究を行なってて結構すごい。ありそうでなかったタイプの研究になってるんですな。

 

 

 

で、ここでおもしろいのが「CEOスプリンターはどんな道をたどって成功しているの?」みたいなパート。CEOスプリンターってのは、最初の仕事についてから24年以内に最高経営責任者になった人のことを指しております。だいたい24年ぐらいがCEOになるまでの平均値らしいんですな。

 

 

では、スプリンターたちの特徴はと言いますと、

 

 

  • 別にCEOを目指してたわけじゃない:スプリンターの70%は別に若い頃から野望があったわけじゃなくて、だいたいキャリアの後期になってから「あれ?いけるんじゃない?」と思うものらしい。

 

  • 学歴は全く関係ない:アイビーリーグを卒業したような高学歴者は全体の7%ぐらいしかいなかった模様。逆に8%は大学も卒業していなかった。

 

  • 基本的なキャリアは地道:CEOと言っても華やかな道はたどってなくて、だいたい会社で何か新しいプロジェクトを任されて(新製品の立ち上げとか)、そこからジワジワと責任が増えていく感じ。だいたいスプリンターの60%は、こんな感じでのし上がっていったみたい。まぁ納得ですよね。

 

  • ただし10年以内にすごい跳躍が起きる:スプリンターの3分の1は、キャリアの10年以内に割と向こうみずな挑戦に出ている。実際は本人の中では「まだ用意ができてない…」とか思ってても、とりあえずデカいチャンスには「イエス」と答える人が多いらしい。

 

  • ただし困難が絶対に必要:優秀なスプリンターほどダメなチームを割り当てられたり、失敗したプロダクトの尻ぬぐいをさせられたり、時には破産を経験することが多いらしい(全体の30%ぐらい)。なんだか直感に反するようですが、要するに困難に見舞われるとどうしても強いリーダーシップを発揮するしかなく、自然とCEOのトレーニングができる、ってことらしい。

 

ってことでざっくりとCEOスプリンターの特徴を並べてみました。といっても本書の眼目はここじゃなくて、「有能なCEOに必要な4条件」について書かれた部分がメインパートになっております。興味がある方はどうぞー。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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