10代のころに友人が多い人は大人になってからモテモテだ!という観察研究の話
子供時代の友だちが大事なのは当たり前の話。遺伝の研究でも「人間の性格形成には友人のほうが大事!」ってのがわかっていて、とにかく過去の友人のインパクトはデカかったりします。
でもって今回は「子供のころの人間関係が大人になってからのモテ度を左右する!」みたいな話(R)です。
これはヴァージニア大学などの研究で、184人の男女が対象。なにを調べたかと言いますと、
- 20代からの恋愛の満足度って、子供時代の友人に影響されるんじゃない?
って仮説についてです。当然、"モテ"には外見や収入といったポイントもふくまれるでしょうが、それ以上に「子供時代の友人」が大事なのでは?と考えたわけですね。ヒトの性格が友人の影響を受けやすい事実を考えれば、十分にあり得る仮説と言えましょう。
リサーチは被験者が13歳のときに始まり、そこから全員が30歳になるまで追跡。「10代前半の友人関係」と「20代後半からの恋愛関係」の2点をチェックしております。
そこで何がわかったかと言いますと、
- 子供のころに友人と良い関係を築いていた人ほど、大人になっても恋愛で成功していた!
だったそうです。さらに具体的には、
- 13歳の時点で「自分は友人とうまくやっていけるのだ」といった気持ちがあり、相手に自己表現ができる人は、未来の恋愛でも強者になりやすい
- 15〜16歳の時点でいろんなタイプの友人を作れていた人は、やはり後年に恋愛強者になりやすい
- 16〜18歳の時点では親密で安定した親友がいた人ほど、大人になって恋愛で成功しやすい
といった傾向が出てたりします。こうしてみると、子供時代にちゃんとした友人関係を築けている人は、
- そもそも生まれつきコミュニケーション能力が高いから、大人になってもモテる
- 良い人間関係がさらにコミュニケーション能力を高めるので、大人になってもモテる
って感じなんでしょうな。逆に子供時代に友だちが少なかった人は、20代から孤独をわずらうケースが多かったそうで、さもありなんといいますか。
研究チームいわく、
思春期に友人が少なかった人は鬱にかかりやすい傾向があり、恋愛の体験も少なかった。もちろん、恋愛関係を築くケースもいくらかはあったが、最終的にはケンカ別れしてしまうパターンが多い。
現在では、社会的な孤立が成人の死亡率を高めることがわかっている。その悪影響はタバコと同じレベルだ。10代の友人関係は、もっと真剣に考えるべきだろう。
ってことで、あらためて友人の重要さがわかる内容になっておりました。10代前半にほぼ友達がいなかった私としては涙目な話ですが、いまからがんばろう……(もう40代だけど)。