他人の説得にすぐ流されてしまうのはどんなタイプの人なのか?の心理学
https://yuchrszk.blogspot.com/2019/06/blog-post_21.html?m=0
「説得力を高める方法!」みたいな話は過去にいくつか紹介してますけど、新しいデータ(R)は「性格によって効果的な説得法て変わってくるの?」みたいな内容になっててナイスでした。
これはエッジ・ヒル大学の実験で、316人の男女を集めて、
といった性格特性をチェック。その上で、実際にいろんな手法で全員に「定番の説得術」をいくつかぶつけて、どの手法に反応しやすいかを調べたんだそうな。
具体的に、どのような説得法を試したかと言いますと、
- 権威:専門家や権力者などから説得される
- コミットメント:いったん小さな頼みを引き受けさせて、あとで大きな頼みを持ちかける
- 類似:自分に似ている人の意見を受け入れたくなる心理を使う
- 希少性:珍しいものや貴重なものに惹かれる心理を使う
- 返報性:何かをあげたらお返ししたくなる心理を使う
- コンセンサス:集団に従いたくなる心理を使う
という6つです。このブログを読んでる方にはおなじみの「影響力の武器」に準拠した内容になっております。
でもって、全てのデータをひっくるめたところ「6つの説得法に流されやすいキャラ」の類型が浮かび上がりまして、これを3つの人格特性に分けております。
- 怖がり:シャイで対人コミュニケーションを嫌がり、すぐ不安になってしまうタイプ。どんな説得法でも効果が高いが、特に「権威」と「コンセンサス」に弱い。
- 悪党:自己中心的で他人をコントロールするのが好きなタイプ。基本的には「権威」を使った説得には影響されず、「返報性」にもまったく反応しないが(相手の好意にもお返しをしない)、「時間がないからすぐに決めてください!」と言われると、すべての説得法が効くようになる。
- 社交家:外向的・誠実性・協調性の3つが高いタイプ。「コミットメント」を使った説得法に弱い。
って感じになってまして、全体的に簡単に説得されがちなのは「怖がり」タイプだったみたい。
要するに、不安になりやすくて自信がない性格だから、つい信頼できそうなものに従ってしまうよーって話でして、ヘンな宗教とかにハマりやすい人に似てますね。このタイプは、マルチ商法なんかにも引っかかったり、よくわかんない絵画を買ってしまったりする傾向もありますんで、くれぐれもお気をつけください。