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筋肉痛が辛すぎる!という運動ビギナーは「D-リボース」がいいかもよ!という話


  

D-リボースが筋肉痛に効くかもよ!」みたいな話(R)が出てまして、トレーニング後の痛みで運動できない!といった悩みをお持ちの方には参考になるかもしれません。

 

 

D-リボースって割とマイナーな成分ですが、ポイントとしては、

 

  • DNAやRNAの構成要素である
  • ATP(体のエネルギー源)にも使われる

 

ってあたりを押さえておけば十分。ATPの素材だってだけで、いかにもすごそうな気がするわけですね(笑

 

 

実際、過去のデータをみても、「D-リボースで身体のパフォーマンスが上がったよ!」とか「酸化ストレスが減った!」みたいな結果はちらほら報告(R)されてて、運動系のサプリとして有望視されてきたんですよ。でもって、酸化ストレスが下がるなら筋肉痛にも効くのでは?ってことで、今回の新しいテストにつながったわけです。

 

 

実験の参加者は健康でトレーニング歴がない男性21人で、みんなにプライオメトリック系のエクササイズをやってもらったそうな。運動の初心者だけを選んだのは、普段体を動かさない人ほど筋肉痛に苦しみやすいからだそうです。

 

 

また、プライオメトリック系ってのは、ジャンプとか急転換とか急ダッシュなどを多用するタイプの運動法で、瞬発力とか爆発力をあげるのによく使われます。私もP90Xに挑戦してた頃は結構やってました。

 

 

具体的に行なったのはフロッグホップってやつで、スクワットしながら前後にジャンプするエクササイズ。これを20階連続を1セットとして、90秒の休憩をはさみながら7セットを行ったらしい。

 

 

その際に、全体を2つのグループに分けて、

 

  1. エクササイズ後にD-リボースサプリを15g飲む
  2. プラセボサプリを飲む

 

って感じで、そこから筋肉痛の発生がどう変わるかをチェックして、クレアチンキナーゼやミオグロビンといった各種マーカーを検査したとのこと。

 

 

するとD-リボースにはそこそこの効果が認められまして、

 

  • D-リボースのサプリは、プラセボと比較して、運動後24時間および48時間後の筋肉の痛みを49%減少させた
  • ついでに、筋損傷のすべての指標と、筋酸化ストレスの1つの指標(マロンジアルデヒド)も減少した
  • ただし、D-リボースを飲んでも運動パフォーマンスは変わらなかった

 

といった違いがあったんだとか。49%と言われるとわりと良さそうな気がしてきますね。

 

 

もっともD-リボースについては過去に「効果がなかった!」なんてデータもありますし、「なんで筋肉痛に効くの?」っていう基礎メカニズムはまだよくわかってないんで、そこはご注意ください。いまんとこ、個人的な見解としては、

 

  • おそらくD-リボースは、運動慣れしてない人じゃないと意味がないのでは?(筋トレ歴が長い人ほど回復が早いので)
  • D-リボースが酸化に効くのは間違いなさそうなんで、運動の初心者ぐらいだったら筋肉痛をやわらげる助けになるのでは?

 

ぐらいに思っております。

 

 

というわけで、現時点では「もうちょい様子見だなー」ってとこですけど、もし試してみたい場合は、

 

  • 運動ビギナー、または長く運動を休んでいた人なら意味があるかも
  • たぶん1日10g以下だと目立った効果は得られなさそう

 

ってポイントだけ注意して摂取してみていただくと良さそうです。

 

 

Jarrow Formulas, D-Ribose Powder

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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