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退屈な雑用をガンガンこなしたいならタンジェンシャル型没入がいいよ!という話


生きてると、退屈な作業に浮き身をやつさねばならない時間があるものでございます。日々の家事とか、請求書の作成とか、データ入力とか、そんなタスクのことっすね。

 

 

ただ、いくら退屈だからといっても、これらを放置しちゃうと長期的にどえらいことになってしまうので、どうにかやりとげねばならないのが辛いところです。そのための方法はいろいろありまして、イフゼン・プランニングコピペ・プロンプトなどが代表的なところで、いずれも実行すればそれなりの効果は得られましょう。

 

 

が、新たにカリフォルニア大学などの先生が行ったテスト(R)では、「雑用をこなすにはタンジェンシャル型没入がいいよ!」って話をしていておもしろかったです。タンジェンシャル型没入ってのは初耳だったんですが、簡単に言えば「つまらないタスクに、ちょっと集中力が必要な別の作業と組み合わせること」だそうです。

 

 

研究チームいわく、

 

つまらない作業が長続きしないのは、たいていの場合、モチベーションが足りないからではなく、そのタスク自体に集中力を必要としないからだ。

 

とのこと。雑用をこなすことができないのは、退屈でやる気がわかないせいではなく、私たちは集中力が不要なタスクにはのめり込むことができないからなんだ、みたいな考え方ですね。

 

 

ならば、退屈さえやわらげればいいんじゃないかってことで、研究チームはこんな実験をしておられます。

 

  1. 被験者に歯磨きを指示して、好きなだけ磨き続けるように伝える

  2. 歯を磨くあいだ、半分のグループにはきれいな風景の動画を観てもらい、残りのグループには、クマとオオカミのドキュメンタリーを観てもらう

 

って感じで、集中力が不要な自然動画とおもしろい動画を見せて、どっちが歯磨きが長くなるかを調べたわけっすね。すると、結果はやはり「おもしろい動画」の勝ちで、こちらを観た被験者は歯を磨く時間が平均30%も長くなったそうな。30%ってのはなかなかの違いですねぇ。

 

 

さらに、この調査では、もうひとつ「ランニングみたいに集中力が不要な活動はどうか?」ってのもチェックしてくれてます。ざっくりと内容を申し上げますと、

 

  1. 被験者に簡単な身体運動をできるだけ長く続けるよう指示

  2. そのうち1つのグループには、スクリーン上を移動する点を見ながら身体運動を行ってもらう。2つめのグループには、ゆったりした水中映像を観てもらい、3つめのグループはおもしろいストーリーを読んでもらう

 

って感じで、全体を3つのグループにわけて、どれが退屈な運動を続けるのに役立つかをチェックしたところ、おもしろいストーリーを読んだグループは、他のグループより10%ほど長く運動を続けたらしい。さすがに歯磨きより効果は劣るものの、運動の維持にも効果があるってのはナイスですね。

 

 

では、なんでこの手法が効果的なのかと言いますと、

 

私たちが退屈さを感じるのは、そこまで集中力がいらないタスクを行っている時で、そのせいでタスクを続けられなくなってしまう。

 

しかし、そのタスクを行いながら、自分が没入できどうな別のタスクを行うと、その活動が集中力を生んだせいで退屈さが薄れる。

 

ということで、没入できるタスクによって生まれた集中力のおかげで、退屈なタスクもやる気が出るんだ、と。これはイフゼン・プランニングよりも簡単で効果も高そうで、非常によろしいんじゃないでしょうか。

 

 

ということで、集中力が不要な退屈タスクをおこなうときは、同時におもしろいものを組み合わせるとよさげ。まー、請求書の作成を楽しい変えようとするのは無理があるんで、これぐらいが良い落とし所でしょうな。

 


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