パートナーとのケンカで仲直りするためのベストな手法とタイミングとは?
「自分のミスでパートナーとケンカになった!」って経験は誰にでもあるはず。そんなときには、とにかくスピーディに謝るしかないわけですが、
- パートナーにどう謝るべきなのか?
ってポイントを調べたデータ(R)が出ていて勉強になりました。「ひたすら謝る」とか「プレゼントを送る」とか「涙を流す」とか、謝罪にもいろんな方法がありますが、なかでも効果が高いのはどれなのかってことですな。
ってことで、研究チームは、男女を対象に「ケンカの後の仲直り効果的なアプローチとは?」をチェックし、男性と女性によって効果的な謝罪の方法は変わるのかも調べたんだそうな。
具体的には、研究チームは、まず最初に74人の男女を集めて「ケンカの後でパートナーと仲直りするためになにをしたか?」を質問しまして、その答えから、「みんながよく使う謝罪の方法トップ21」を並べたリストを作成。さらに、これを164人の男女に見せて、「これの謝罪法のなかで、もっとも相手を許したくなるものはどれ?」と聞いてみたんだそうな。
すると、パートナーへの効果的な謝罪の方法は、こんな感じになりました。
- 男女とも、以下の謝罪法に高い評価を与えた
- 自分の方から声をかけて「話し合い」の場を持つ
- 悪いことをした瞬間にひたすら謝る
- (自分に落ち度がない場合は)相手の謝罪をすぐに許す
- できるだけ一緒に時間を過ごす
- ケンカが起きた原因を冷静に話し合って突き止める
- 男性は、特に以下の謝罪法に高い評価を与えた
- パートナーとのスキンシップ(ハグとか夜のアレとか)
- 自分のニーズをくみ取って対応してくれる
- 女性は、特に以下の謝罪法に高い評価を与えた
- 一緒に過ごす時間を増やす
- ひたすら謝る
- 泣く
- 一方で、以下の和解法は効果が低かった
- 酒をすすめる
- 理解をアピールする(「君の言うことはよくわかるよ」みたいな)
- 何もないふりをして時間がすぎるのを待つ(ケンカがなかったかのように振る舞う)
- 徹底的にケンカを続けて終わらせようと する(膿は出し切った方がいいと考えているタイプ)
- 認めたふりして流す(「悪かったのは俺だよ」のような)
- 花束や宝石、その他のプレゼントをする
ってことで、基本的には、悪いと思ったらすぐに謝りまくり、そこからじっくりと話し合う場を持つのがいいよーという、いたって常識的な結論であります(まぁ自分がミスをしちゃうと、それが意外とできなかったりするんですが)。
また、謝罪の性差を見てみると、
- 男性が謝る場合:ひたすら謝りつつ涙を流す
- 女性が謝る場合:ひたすら謝りつつスキンシップ。
って感じになるんでしょうね。研究チームによれば、「男性は相手の性的価値や生殖的価値に関連する情報を優先する傾向があり、女性は相手の感情的な投資をより重視する」とのことで、ここらへんの進化的な要素が、男女が好む謝罪のパターンの違いを生んでいるみたいですね。
ちなみに、こうなると「すぐに謝れっていうけど、どれぐらいすぐ謝ればいいの?」って疑問もわきますけど、ニューヨーク州立大学が60組のカップルを対象にした試験(R)などを見てみると、以下のような結果が出てたりします。
- ケンカが10分以内に終わった場合は、5分後の謝 罪の方が効果が高い
- ケンカが10分以上続いた場合は、1分後の謝罪の方が効果が高い
ってことで、ケンカの時間によって効果的な謝罪のタイミングが変わるって結論であります。おそらく、ケンカが長引くほどすぐに謝ったほうがいいってことなんでしょうな。
研究チームいわく、
10分以内に終わるケンカは、一般的に小さな 問題が原因で起きることが多い。そのため、口論が始まってからすぐに謝ると、逆に反感を持 たれてしまうことが多い。誠意が無いように思われるからだ。
しかし、10分以上続くケンカは、根底に大きな原因があることが多い。このような場合では、 すばやく謝って向こうの気持ちをなだめてから改 めて会話を続けた方がいい。
とのこと。ぜひみなさまも、正しい謝罪の用量と用法を守りつつ、パートナーとの仲を維持していただければ幸いです。