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「オレオにコカインと同じ中毒性が!」の実験がうさんくさい件


オレオにコカインと同じ中毒性があることが判明!」って内容のニュースがいくつか出てまして。

高カロリー高脂肪食品にはコカインやモルヒネ以上の中毒性があると判明 | BUZZAP!(バザップ!)



どんな研究だったんだろうと思って元ネタを見てみました。

2013 - Connecticut College

 

 

単なるプレスリリースじゃん!」とか「またネズミ実験の段階じゃん!」みたいなツッコミもありましょうが、それ以前に実験の方法が謎でした。

 

 


上の記事によると、研究者はお腹のすいたネズミを迷路にセット。ゴールの一方にライスケーキを、もう一方にオレオを置いたところ、大多数のネズミがオレオを選んだと。

 

 

同様に同じ迷路の実験で、今度はゴールの一方に塩辛いものを、もう一方にコカインを置いたところ、大多数のネズミがコカインを選んだと。

 

…………って、オレオとコカインを比較してない

 

 

この実験だと、「ネズミは甘くて中毒性のあるものが好きだよ!」って結論にしかないような。

 

 

 で、研究者は続けて「脳の映像を見るとコカインとオレオは脳の同じ場所が反応していた!」と主張するんですが、これもやっぱり「オレオとコカインを摂ると脳が喜ぶよ!」ぐらいの結論しか出せない気が。

 

 

そんなわけで、とてもうのみにできない実験だなーというのが今の結論。 といってもオレオが体にいいわけないので、私はもともと食べないわけですが。

 

 

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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