結局、「健康的な肥満」は存在するのか問題
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ここ数年、「健康的な肥満は存在するの?」って問題がありまして。
デブが体に良くないのは当たり前!と思っちゃいそうですが、どうも肥満の状態にある人の4人に1人はコレステロールや血糖値に異常がなく、代謝的にはまったく問題がないってデータがあるんですね(1)。これが事実であれば、肥満と不健康は関係ないって可能性も出てきちゃうんで、なかなか大変な話であります。
といった状況で出てきたのが、ロンドン大学のジョシュア・ベル教授の研究(2)。イギリス政府職員の健康データを20年にわたって調べなおしたところ、以下のような結果が出たそうな。
健康的な肥満の約半数が、20年の間に不健康な肥満に変わっていた。痩せて健康になった人は、10%しかいなかった。健康的な肥満の状態にある人は、痩せた状態の成人より、およそ8倍も不健康になる確率が高かった。また、不健康な痩せ型の人よりも、健康的な肥満状態の人のほうが、健康を損なうリスクは高かった。
とのこと。いまは健康的に見えても、長い目で見るとやっぱり肥満は健康に悪影響が大きいみたいですね。健康的な肥満は、たんに崖っぷちで踏ん張ってるだけなんだ、と。ただし、このデータは、健康的な肥満体の人の半数は20年たっても健康だったことも表してまして、そういった方々のライフスタイルにも興味があるところではあります。
いずれにせよ、肥満が健康リスクをはね上げるのは間違いなさそうなんで、「俺は健康的な肥満だから痩せなくてもいい!」と思うのはギャンブル要素が高い感じですねー。
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