定番の鼻炎薬や睡眠導入剤で「痴呆症」のリスクが高まる可能性が
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わたしのように鼻炎に悩む人間には、ちょっと心配になっちゃう論文(1)が出ておりました。
これはワシントン大学の研究で、65才以上の男女3,434人を対象に、7年間分の検査データを調べたもの。すると、以下の4種類の成分を長期にわたって服用していた人ほど、痴呆症をわずらうリスクがデカくなることがわかったんだそうな。
- ドキセピン:抗うつ剤に入ってる
- クロルフェニラミン:風邪薬や鼻炎薬に入ってる
- ジフェンヒドラミン:睡眠導入剤に入ってる
- オキシブチニン:尿トラブルに使われる
このなかでメジャーなのは2と3でして、クロルフェニラミンは、「エスタックイブ」や「ジキニン」、「パブロン」といったメジャーな風邪薬に使われる成分。
ジフェンヒドラミンは、「ドリエル」のようなの睡眠導入剤や、「レスタミンコーワ」などのアレルギー薬に使われております。
研究者の見積もりでは、これらの成分を以下の量をこえて使った場合に、認知症のリスクが高くなるんだそうな。
- ドキセピン:1日10mgを3年間
- クロルフェニラミン:1日4mgを3年間
- ジフェンヒドラミン:記載なし
- オキシブチニン:1日5mgを3年間
研究者いわく、
老人ほど自分が飲むクスリに注意すべきだ。とくに、薬局で手軽に変えて、抗コリン作用を持った薬には気をつけよう。(中略)もちろん、すぐに治療を中止しろというのではないが、主治医に相談はしてみるべきだろう。
抗コリン作用を持った薬は、脳の伝達物質であるアセチルコリンの働きをブロックする働きをもっております。もちろん、短期の服用なら問題はないんですが、長く使い続けると悪影響が出ちゃう可能性があるわけですね。
かくいうわたしも、鼻炎がヒドいときには、クロルフェニラミンが入ったアレルギー薬を使ってまして、ちょっとドキっとした次第。ちょっと抗コリン系の薬には気をつけるかな…。
credit: DES Daughter via FindCC