健康食品の王様?「大豆レシチン」サプリは本当に若返りに効くのか?
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こないだ、食品添加物の定番である「大豆レシチン」について書いたところ、「大豆レシチンのサプリってどうなの?」ってご質問がありましたんで、そのへんの話でも。
健康食品の王様?
じつは大豆レシチンは、食品添加物よりも健康食品として有名でして、血液をキレイにする作用があるため「健康食品の王様」や「アンチエイジングの栄養素」などとも言われております。
で、実際のところはどうかといえば、
- 1日500mgの大豆レシチンを2カ月ほど飲み続けたら、コレステロール値が42%、悪玉コレステロールが56%下がった(1)
- 1日400mgの大豆レシチンを飲み続けたら、主観的なストレスレベルと体内のストレスホルモン(コルチゾール)が下がった(2)
- 2012年のレビューでも、リン脂質(レシチン)には体内の炎症と脂質の異常に効果があるとの結論(3)
などなど、なかなか良い結果を出しているサプリの1つではないかと思います。
サプリの原料が問題
ただし、ちょっと気になるのが遺伝子組み換え食品の問題。通常、大豆レシチンのサプリには、遺伝子組み換えの大豆を使うケースが非常に多いんですね。なにせコストが安いですから。
前にも書いたとおり、わたしは「遺伝子組み換え食品は危険とも安全とも言えない」ってスタンスなんですが、とはいえ安い豆類には残留農薬の量が多いのも確かなので、大豆系のサプリに関しては使用を避けたほうがよろしいのではないかと。
というか、そもそも大豆レシチンの健康効果は、なかにふくまれるホスファチジルセリンって成分によるところが大(4)。これはタマゴの黄身やレバーなんかにも豊富にふくまれている成分でして、わざわざサプリで安い豆を摂取する必要はないんですね。
まとめ
以上の話をまとめますと、
- 大豆レシチンには間違いなく良い効果がある
- しかし原料に安い大豆を使っているのが問題
- 有効成分はタマゴやレバーにも入っている
といったところ。効果的なリン脂質の補給には、良質なタマゴとレバーをオススメいたします。