「男は衝動的なほうがモテて、女は神経症なほうがモテる!」との研究結果
「男は衝動的なほうがモテて、女は神経症なほうがモテる!」という実験(1)が面白かったんでメモ。
性格に問題を抱えた患者1,000人に調査を実行
これはバルセロナクリニック病院の研究で、約1,000名の男女に聞き取り調査をしたんですね。参加者はみな心療内科の患者さんで、性格に何らかの問題を抱えた方ばかり。当人はもちろん全員の担当医にもアンケートを行いまして、
- これまでに付き合った彼氏/彼女の数
- 職歴
- 収入
- 学歴
といったデータを集めたんだそうな。
男は衝動的なほうがモテて、女は神経症なほうがモテる
その結果は、
- 神経症的な性格、または衝動的な性格の人ほど異性からモテており子どもの数も平均より多かった
- 強迫症の傾向が強い男性は、同じ性格の女性にくらべて長続きするパートナーと出会う確率がある
- 神経症の傾向が強い女性は、長続きするパートナーと出会う確率が平均より34%増え、子どもを生む確率も74%多い
というもの。全体的に見ると、女性の場合は不安や緊張を感じやすい人ほどモテて、男性の場合は向こうみずで思いつきのまま行動する人のほうがモテやすいわけですね。
衝動的な男性のほうがモテる理由
なんで性格に問題があったほうがモテるのかといえば、実は神経症や衝動性はヒトの進化に役立ってきたからだそうな。研究者いわく、
衝動性の高い男性は、わがままで軽率で反抗的だ。ただしこの傾向は、いっぽうで勇気や大胆さ、自尊心の高さとも関連する。その結果、彼らは刺激的で変化の多い人生を送る傾向が強い。この傾向は、多くの人にとって魅力的に映るだろう。
とのこと。このあたりは「成功した起業家ほど元不良が多い」って話ともつながりますねぇ。
神経症な女子のほうがモテる理由
また、神経症の女性がモテる理由については、
性別の違いについて調査した過去の研究によれば、女性は平均して男性よりも神経症の傾向が強い。そのため、男性は不安や緊張といったネガティブな感情を「女性らしさ」の指標として使うのだろう。
とのこと。ちょっとわかりづらいですが、要するに、
- 不安や緊張の多い女性は、いっぽうで気配りやトラブルを未然に防ぐ能力が高い
- そのため先史時代では、神経症は子育てに向いた特性として発達した
- やがて「神経症」と「女性らしさ」を結びつける回路が男性に備わった
- 神経症がモテる!
って理屈です。あくまで仮説ですけど、なんとなく納得はできる気が。
とはいえ、いまさら「モテるために不良になるぞ!」とか思っても基本的にヒトの性格は変わらないようなんで、無理せずに自分の特質を活かす方向で考えたほうが無難。あとは性格は変えずに行動だけにフォーカスするのが得策かと思う次第です。