イケメンや美女ほど頭も良くなりがちという人生の不平等
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「ルックスが良いと収入も高くなる!」って経済学の話を以前に紹介しましたが、近ごろチェックした論文(1)では「イケメンや美女ほど頭も良い!」って結論になっておりました。
ルックスが良い生徒ほど平均より成績が高い
これはイリノイ大のレイチェル・ゴードン教授による調査で、9,000人の高校生を30代になるまで追いかけたもの。その結果は、- ルックスが良い生徒ほど平均より成績が高い傾向が強かった
- ただし、成績が上位の集団のなかに入ると、ルックスの良さは影響がなくなる
- ルックスが普通または平均より下の場合は、成績にあたえる影響はない
といった感じ。超優等生のレベルまでは達しないものの、ルックスが良いと成績が良くなりやすいのは間違いなさそう。研究者いわく、
ルックスの良し悪しは、人生の様々な場面に強い影響をあたえる。今回の研究によれば、ルックスの影響は、高校生のころに最も強い力を持つようだ。
とのこと。確かに思春期ほどルックスの影響はデカそうですねぇ。
美形は学生時代から大人までずっと有利
しかも、この現象は大人になってからも続くそうで、高校時代のスクールカーストは、年が経つとともに消えていくと思われがちだ。しかし今回に調査によれば、若いころに魅力的だと判断された学生は、大学に入っても良い成績を撮り続け、成人後に高収入を得やすくなる。
とのこと。とにかく、美形は学生時代から大人まで有利であり続けるんだ、と。むふー。
こういった現象が起きる理由について、教授は「自己成就予言」を想定しておられます。どういうことかというと、
- ルックスが良いと教師から期待されやすい
- 期待したぶんだけ目をかけるようになる
- 本人も期待されたぶんだけ努力する
- 成績アップ!
みたいな流れです。ルックスが良いと周囲の対応が良くなるうえに、本人も期待にキャッチアップしようと頑張るわけですね。
なぜ美形だけが生き残らなかったのか
ちなみに、こういう話になると「そこまでイケメンが有利なら、なんで進化の過程でブサイクは生き残ったんだ!」みたいな疑問がわくんですが、そのへんについて面白いのがニコラス・ハンフリー博士による「喪失と獲得」の仮説。このなかで、博士は「ブサイクはイケメンより頑張るから、その点で社会に進化をもたらす存在なのだ!」と述べてるんですな。身もふたもない仮説ですが、妙な説得力がございます。
実際、今回ご紹介したゴードン教授の論文にも、美形の欠点に関するくだりがありまして、
見た目が良い生徒ほど異性とつき合う確率が高く、性行為や酒を消費しがちになる。その結果、短期的な成績や、のちの大学卒業率に悪影響をおよぼすこともある。
とのこと。要するに、イケメンや美女は努力せずに異性をゲットできるため、それが逆にデメリットになり得るんだって話です。
まぁ何の慰めにもならない気もしますが、現代の心理学では「最終的にはグリットのほうが大事」って見方が優勢ですんで、自分の見た目に悩むよりは意志力を鍛えるほうに集中したほうがよさげ。