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ガチで夜のブルーライトを対策するためにオレンジのサングラスを買ったりとか

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オレンジ色のサングラスを買いました。ウベックス社のS1933Xであります。

 

 

といってもスキーや釣りに目覚めたわけではなく、あくまで睡眠ガジェットとして。夜中のブルーライト対策が目的です。

 



 

 

いままでは、なんとなくJINS PCの商品を使ってたんですが、いまんとこ市販のPCメガネには実証研究がほとんどないのが弱点。「本当に睡眠の質が上がるの?」って問題については、誰もハッキリ言えない状況なんですよね。というか、そもそもブルーライトのカット率も低いし。

 

 

ご存じのとおり、液晶モニタやスマホから出るブルーライトは、睡眠の質を下げる大きな要因のひとつ。ハーバード医大の論説(1)によりますと、

 

さまざまな研究により、夜勤などで日暮れから大量の人工灯を浴びると、乳がんや前立腺がん、糖尿病、心臓病、肥満などのリスクが上がることがわかっている。

 

夜間の光がここまで体に悪い理由はまだ明確ではない。が、確実に言えるのは、夜間の光はメラトニンの分泌を減らし、その結果として体内時計が乱れてしまうということだ。

 

まだ予備試験の段階だが、メラトニンの低下が発がん率を高めるとの報告もある。

 

 みたいな感じ。夜間の光がホルモンバランスを乱し、がんや肥満の原因になる可能性が高いんだ、と。

 

 

そこで、オレンジサングラスの出番であります。本当はアウトドア用に使うメガネですけども、いくつかの研究で「睡眠が改善した!」って結果が出てるんですよ。たとえば、

 

  • 10代の若者にオレンジのサングラスを着けてもらった(ベッドに入る3時間前から)、1週間でより寝付きがよくなった(2015年,1)
  • 18〜68才の男女にオレンジのサングラスを着けてもらった(こちらもベッドに入る3時間前)ら、紫外線を防ぐサングラスをかけたグループよりも睡眠の質が有意に改善した(2009年,2)

 

 みたいな感じ。いずれもまだサンプル数が少ないのが難点ですけども、少なくとも市販のPCメガネよりは確実性が高いかなーと。

 

 

 そんなわけで、ここ数日の夜はオレンジ色の視界で暮らしております。かなり顔に密着するんで、すき間からブルーライトが入ることもなく快適。さすがに画像編集の作業は無理ですけども(色温度が違いすぎるんで)、文章の読み書きには何の支障もありません。

 

 

ちなみに、実際にメガネを装着すると以下のようになります。

 

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うーん、怪しい。この姿で夜に出歩いたら不審尋問は必須でしょうが、まあ自宅で使うぶんにはありでしょう。奥さんにはいぶかしがられましたけども。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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