不安で眠れない!が解消する科学的なアプリ「mySleepButton」がよさげ
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/07/mysleepbutton.html?m=0
ちょっと前に、米国睡眠学会の定例会の発表を紹介しましたけど、そこでもうひとつおもしろかったのが「mySleepButton」ってアプリ(1)。
これはサイモンフレーザ大学が開発した「睡眠改善アプリ」で、おもに不安で眠れなくなっちゃうケースを対象にしております。154名の学生を対象に効果を測定したところ、2週間で睡眠の質がガッツリと改善したそうな。
このアプリが使ってるのは「認知シャッフル」というテクニック。夜中に不安で眠れなくなったら、まったく関係ないイメージを次々と頭に浮かべていき、メンタルを安定化させていく手法であります。
そもそも不眠症の人というのは、
- 不安で目が冴えてしまう
- 脳が不安な思考や感情を消そうとがんばる
- より不安な思考へ意識が向かう
- 不安な思考が強調される
- さらに眠れなくなる!
といった悪循環におちいってるケースが多いんで、そこへ別のイメージをぶつけて対抗するわけです。
アプリの使い方はシンプルで、起動したら適当な時間を設定して「Put Me to Sleep」を押すだけ。すると英語の音声ガイドが流れだすんで、その指示どおりのイメージを浮かべていくだけ。
具体的なイメージの例としては、
- 床のオモチャ
- ストレッチするアスリート
- 12月の霜
- サングラスをかけている
- ペンシルケースを閉める
- 顔のシワ
- 道を歩く女性
みたいな感じ。3〜7秒おきにニュートラルな状況をひたすらイメージしていくと、やがて脳から不安な思考や感情が追い出されていく仕組みであります。これは効きそうですなー。
残念ながら、いまのところガイド音声は英語だけなんですが、やろうと思えば自力でもなんとかなりそう。「3秒に1回のペースでニュートラルなイメージを浮かべていくゲーム」みたいなノリで試してみるとよさげです。