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ロンドン大学「もっと魅力的に見られたければブサイクな友人を作れ!」

Hand 7826

 

イケメンの隣にブサメンを

もっと魅力的に見られたければブサイクな友人を作れ!」という論文(1)が出ておりました。いやー、身もふたもないですねぇ。

 

 

これはロンドン大学の実験で、身の回りにいる人の影響により、自分の魅力度がどう変わるかを確かめたもの。具体的には、

 

  1. 参加者たちに、イケメンまたは美女のルックスを採点してもらう
  2. 同じイケメンまたは美女の隣に、ブサイクな男女を1人ずつ並べる
  3. その状態で、イケメンまたは美女のルックスを再び採点してもらう

 

みたいな流れだったそうな。隣にブサメンを置いた場合に、イケメンの評価はどう変わるのか、と。

 

 

その結果は想像通りで、隣にブサメンがいた状態のほうが評価がアップ。全体的に、より魅力的だと採点される確率があがったそうな。人間は比較の生き物なんで、当然の結果でありましょう。



合コンは幹事が一番カワイイの法則

が、実験はここでは終わらず、今度は以下のバリエーションで試したんだそうな。

 

  1. 同じレベルのイケメンまたは美女を複数用意する
  2. 複数のイケメンまたは美女に、1人だけブサイクな男女を紛れ込ませる
  3. その状態で、イケメンまたは美女たちを採点してもらう

 

すると、今度はやや結果が変わりまして、ブサメンを1人投入したことにより、イケメン全体の評価が下がってしまったらしい。おもしろいもんですなぁ。

 

 

どうしてこういう現象が起きたかと言うと、

 

  1. イケメンのなかにブサメンを投入
  2. ブサメンの違和感が強調される
  3. 脳の違和感センサーが過敏になる
  4. イケメンの欠点に気づきやすくなる
  5. 全体的なルックス評価の低下!

 

という作用が起きるらしい。「合コンは幹事が一番カワイイ」という定番のネタがありますが、あのテクニックの正当性が確認されたわけですな(笑)

 

 

まとめ 

研究者いわく、

 

1対1の関係性においては、見た目が悪い人のそばにいたほうが私たちの魅力は増す。ところが集団のなかだと、私たちはより批判的になってしまうのだ。

 

とのこと。そんなわけで、この研究から教訓を得るとすれば、

 

  • 2人で行動する場合は、自分よりルックスが劣った友人と付き合うと魅力度はあがる
  • 3人以上で行動するときは、自分のルックスがトップでないと全体的な評価が下がる

 

という感じでしょうか。こんなことばっか考えてたら、気を病みそうですけどね。

 

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。