極度の不安症だった私の「性格」が10年後にかなり改善していたよー、という話
昔のノートをチェックしてたら、10年ぐらい前にやった「ビッグファイブ」テストの結果が出てきましてね。
ビッグファイブってのは、ご存じのとおり、性格診断テストのゴールドスタンダードでして、もっとも個人のパーソナリティを予測するのに役立つ指標と言われております。くわしくは「3分で自分の性格を正しく理解する「ショートビッグファイブ検査」」をどーぞ。
で、私が10年前にやったのが「BIG FIVE PROJECT」ってサイトのテストです。これは「Cooking for Geeks 第2版 」で有名なジェフ・ポッターさんが運営してるサイトで、2000年ぐらいからやってるビッグファイブ診断の老舗。このサイトをベースにした査読論文も大量に出てまして(1)、なかなか信頼性も高めだったりします。
さて、以下が10年前ぐらいにやったテストの結果です。この時期の私はまだ運動もやってないし、食生活も睡眠もかなりデタラメでした。
一見してわかるとおり、「神経症傾向」が激しく高いですね(笑)。なんせこの時はメンタルの状態が最悪で、数時間おきに不安に襲われてベッドでうなってたりしたぐらいなんで。いま思えばかなりヤバい状態ですが。
でもって、以下が直近のテスト結果です。
そんなわけで、「神経症傾向」が格段に改善したのと同時に、「誠実性」が大幅な向上を見せております。一般的に人間のパーソナリティは遺伝の要素が大きいわけですが、ここまで数字に違いが出ると「性格が変わった!」と言ってもいいのでは。
といっても、もちろん遺伝の影響が強いのは間違いなくて、いまだに私も不安傾向が高いままではあります。やっぱちょっとしたミスでもドキドキするし。
ただ、運動やら認知行動療法やら、そのへんのテクニックをかたっぱしから試したせいで、遺伝の範囲内でどうにかできるレベルでは改善したってことなんでしょう。特に「神経症傾向」については心理的な介入の効果がデカいですからねぇ。そのおかげで、不安のメリットを活かせるようになったのも大きそうであります。
また、人生の成功に欠かせないと言われる「誠実性」が上がったのは、
- 運動の習慣がついた
の2つが大きそうだなー、と愚考しております。とくにif-thenプランニングについては、近年になって「性格の改善に効くんじゃない?」って話が出てまして、「自分のダメなキャラをなんとかしたい!」って方には、まず試していただきたいところです。
ちなみに、外向性に関しては相変わらず低いままですけど、これは「もういい!自分は人見知りのままで構わん!」と割り切ったからであります。かつては人当たりが良くて友達が多い人に憧れたこともありますが(笑)、なにせ自分にとっては内向のほうがメリットが大きいもんで。ここらへんを改善するかどうかは、自分の目標次第ですかねー。
ってことで何が言いたいかというと、私のように不安がちで小心者な人でも、ある期間だけ続ければ「神経症傾向」と「誠実性」はどうにかなるかもってことです。個人の体験なんで一般化はできないものの、同じような問題にお悩みの方はお試しください。