抗酸化パワーがバツグンのサプリ「クルクミン」はどこまでアンチエイジングに効くのか?のメタ分析が出たぞー
クルクミンで血管は健康になるか?
当ブログでは、定期的にクルクミンってサプリを取り上げてるわけです。ターメリックに入ってるポリフェノールの一種で、とにかく酸化を防ぐパワーが強いことがわかってるんですな。
そのおかげで、クルクミンでメンタルが改善するかも?とかストレスで太っちゃうのを防ぐかも?とかいろいろ言われてるんですが、いっぽうでは「薬効はない!」とする論文もあったりして、なかなか判断が難しいところではあります。まぁ抗酸化作用が高いのは間違いないんで、私は定期的に試してみてますが。
そんな現状のなか、今度は「クルクミンって血管の健康に効くの?」ってデータ(1)が出まして、これがなかなかいい感じ。過去に行われたクルクミン実験から信頼性が高い649人のサンプルをまとめたメタ分析になっております。つまり、データの精度は高め。
今回のメタ分析は過去のものより精度が高い
というと、中には「昔のメタ分析でクルクミンの効果って否定されてなかったっけ?」と思われる人もいるかもしれません。確かにクルクミンは2013年にも似たようなメタ分析(2)が出てまして、こちらは「クルクミンが血管の健康にいいって証拠はゼロ!」って結論だったんですよ。
ただし、この時点ではまだクルクミンの実験は進んでませんで、全体のサンプル数が217人だったうえに、実験期間が短いデータがメインだったんですね。その点で、今回の論文はやや全体のサンプル数が増えまして、さらには全体的な実験の質も高くなってたりします。もっと良い条件でクルクミンの効果を調べたらどうなるか?ってのが、今回の研究のポイントなんですね。
さて、この分析でチェックしたのは以下のポイントです。
- 悪玉コレステロールは下がるか
- 善玉コレステロールは上がるか
- 中性脂肪は下がるか
- 総コレステロールは下がるか
簡単に言えば、心疾患のリスクを上げてしまうような要素がクルクミンで改善するかをみたわけっすな。ご存じのとおり、血管の若さはアンチエイジングの指標のひとつですんで、クルクミンで改善するならかなりありがたい話なわけです。
クルクミンでちゃんと悪玉コレステロールが下がったよー
ほんで、ざっくり結論から言っちゃいますと、
- クルクミンは……
- 悪玉コレステロールを下げる効果があった!
- 中性脂肪にも効果が見られた!
- ただし善玉コレステロールが改善するかは微妙かも!
ってところです。前回のメタ分析とは違って、今回はちゃんと「クルクミンが血管に効く!」との結論ですねー。いい感じです。
ただし健康体の人が飲む意味があるかはわからない
もっとも、この研究には大きな注意点がありまして、
- 実験に参加したのは二型糖尿病かメタボの人だけ!
って問題があったりします。つまり「健康な人がクルクミンを飲む意味があるの?」ってとこまでは、このデータだけじゃわかんないんですよね。一般的に糖尿病とメタボの人は体内の酸化ストレスが大きいんで、クルクミンの効果が出やすい可能性は十分にあるわけです。
このへんは判断が難しいとこなんですけど、基本的にクルクミンの抗酸化作用はかなり立証されてますし、「個人的にはもうちょっとでスタメン入りなんだけどなー」ぐらいのレベル。過去のデータ(3)では安全性の高さも示されてますし、試す価値はあるのではないかと。
まとめ
ちなみに、今回のメタ分析では「最適なクルクミンの量」まではわかっておりません。前にも書いたとおり、クルクミンは「体内の吸収率を上げる処理をしてるか?」によって大きく効果が変わるんで、「これだけ飲めばよし!」と言いづらいんですよね。
試してみたい場合は、以前に紹介した「とかく良い商品を選ぶのが難しい「クルクミン」のベストを選んでみた」から好きなものを選んで、その商品が推奨する量を使ってみてくださいませー。