下半身の働きがイマイチで……みたいな問題はなぜ起きるのか?のメタ分析が出たぞー
https://yuchrszk.blogspot.com/2018/03/blog-post_63.html?m=0
性的な問題はなぜ起きるのか?
「下半身の問題が起きる理由を徹底的に調べたよ!」って論文(1)がおもしろかったんでメモ。
これはオーストラリアのウーロンゴン大学の研究で、「男女の性機能不全が起きるのはなぜか?」ってところをガッツリ調べたメタ分析になっております。下半身の問題にもいろいろありますが、男性ならEDとか持続力の低下、女性なら性器の痛みや性欲の消失などがメインっすね。
その原因には心理的な側面も大きいですが、この研究でチェックしたのはライフスタイルです。食事とか睡眠の中から、本当に下半身へのダメージがデカいのは何か?って問題をチェックしたんですよ。
下半身の機能が下がる原因を徹底的に調べたら……
ここで使ったのは89件のコホート研究で、サンプル数は348,865人。年齢や収入、教育レベルなどを調整したうえで、どんなライフスタイルが良くないのかについて、かなり精度が高い結論を出しております。
ってことで、まず一番の問題としては、
- とりあえずタバコは最悪。吸えば吸うほど性的な問題が起きるし、過去に吸ってただけでも悪影響は続く(具体的な年数とかは不明)
- ただし、女性の場合は、タバコと性的な問題には相関がなかった(理由は不明)
って傾向が出ております。タバコは心疾患リスクを高めますんで、これは当然と言ったところでしょうな。
下半身の問題改善には結局のところ運動がポイント
続いて2番目の問題がこちらです。
- アルコールも下半身の問題と大きく関係していた。ただし、適度な酒(1日にグラス2杯ぐらい)なら、逆に性的な問題が起きるリスクは下がる
- 酒の場合も、女性には相関が見られなかった(これも謎)
さらに、3つ目に大事なのが、
- 運動をすればするほど性的な問題のリスクは低下する
- 運動のメリットは女性でも得られる
ってことで、なんだかんだで下半身の機能アップには運動がベスト!って結論であります。いっぽうでちょっと意外だったのが、
- 食事の改善が下半身の改善に役立つかどうかは不明(フルーツと野菜が大事だってデータもあるものの証拠不足)
- カフェインが性機能に良くないって証拠もない(多分問題がない可能性の方が高い)
- 日本じゃ関係ないけど、大麻も性機能の悪化とは関係がなさそう
ってとこですかね。食事なんていかにも大事そうですけど、意外にハッキリと相関を示したデータは少ないらしい。ちょっとビックリですな。
そんなわけで、以上の話をふまえますと、
- 性の問題に悩みたくなきゃまず禁煙!酒はほどほど!
- とりあえず男女も運動しまくろう!
ってのが大きな結論でしょうか。おそらく食事も大事だとは思うんですけど、まずはHIITなどで下半身の血流をあげるのがベストかと思われます。