筋トレをすれば頭が良くなる!かもしれないよー、という実験
握力大事!って話は昔からあって、
なんてデータを過去にも取り上げていたりします。とにかく「握力」ってのは、健康レベルを示すサインとして使い勝手がいいポイントなんですな。
そんななか、新しいデータ(1)では「握力で頭の良さもわかるよ!」って結論になってておもしろいです。
これはマンチェスター大学の研究で、イギリスのバイオバンクから475,397人分のデータを処理したもの。このデータには、それぞれの握力のほかにも、
- 頭の回転スピード
- 論理的な問題解決力
- 記憶力
なんかをチェックしております。で、結果はこんなグラフになりました。
上から「一度にどれだけの数を覚えられるか?」(Number)、「論理的な問題をスピーディに解けるか」(Reason)、「パッと見た刺激に素早く反応できるか」(Reaction)、「目の前に出てきたものをどれだけ短時間で記憶できるか」(visual)、「自分が経験したことをちゃんと記憶できるか」(Prospective)を意味しております。どの項目も、握力が高くなればなるほど数字が良くなってますねー。つまり、握力が強い人ほど頭がいい傾向があるんだ、と。
さらに、ほかにもおもしろい傾向が出てまして、
- 年齢が55歳以下でも55歳以上でも、握力が強い人ほど脳が健康
- 性別、体重、教育レベルなどとは関係なく、握力の強さと脳力は対応していた
なんて成果も出てたりします。とにかく、どんな人でも握力と頭の良さには関係があるみたいっすね。
研究者いわく、
筋力と脳の健康には明確なつながりがあった。ただし、いまのところ筋トレで頭がよくなるかはわからないので、より多くのテストが必要だろう。
ってことで、「筋肉を鍛えれば頭がよくなる!」みたいな結論にすぐ飛びつかないように戒めておられました。といっても、有酸素運動で頭が良くなるのはほぼ確立された話ですし、「頭がいいと握力が強くなる」ってメカニズムも考えにくいんで、筋トレすれば頭も良くなる可能性は結構高くなったように思いますが。