1日8分のウォーキングで人生がムダに終わらずにすむかもだ
健康になりたければ歩こう! 幸福感を上げたいときも歩こう! 頭をよくしたければやはり歩こう! よいアイデアが欲しい?歩こう! ということで、このブログでは、ウォーキングのメリットを死ぬほど取り上げてたりします。「足は心臓のポンプだ!」などとよく言うとおり、とにかく足を動かさないと血のめぐりが悪くなっちゃいますからねぇ。
で、新しい研究(R)は「年を取っても元気でいるにはどれだけ歩けばいいの?」って問題についてガッツリ調べてくれてて非常に使えます。
これは49歳以上の男女1,564人を対象にした研究で、まずはイントロから引用すると、
この研究では、障害を避けるために必要な身体活動の最低ラインを、エビデンスにもとづいて4年をかけて確かめた。
のような感じ。ここで言う「障害」ってのは「なんの問題もなく歩き回れる状態」のことで、関節が痛んで外に出るのがめんどうになったり、筋肉が落ちたせいでうまく立ち上がれなかったりといった状況を表しております。人間って足を痛めると一気に老けちゃうんで、満足に歩けるための最低の運動量を確かめるのって超大事なんですよね。
研究のデザインはとてもシンプルで、
- 動きに問題がない被験者だけを集める
- 4年後に追跡調査をして、体の動きに衰えがない人の特徴を調べる
みたいになってます。これでどんな傾向が見られたかと言いますと、
- 好きに動きまわれる能力を維持するためには、週に56分のMVPAでOK!
だったみたい。MVPAは「中高強度身体活動」のことで、早歩きからジョギングぐらいの軽めな運動のこと。要するに、
- 1日8分の早歩きでOK!
ってことでして、これはかなり敷居が低くなってよろしいんじゃないでしょうか。出歩くのがめんどうになってきた人でも、このレベルならなんとかなるでしょう。
研究チームいわく、
今回の調査でわかった運動の最低ラインは、成人の男女がアクティブなライフスタイルを取り入れるための大きなモチベーションになるだろう。
とのこと。1日8分でいいなら言い訳しづらいですもんね。
といっても、これはあくまで「ずっと動く足を手に入れるための最低ライン」でして、より大きなメリットを得ようと思ったら不十分ではあります。たとえば、
みたいな試算も出てたりはします。私の場合は1日3万歩ぐらい歩いてますが、これが正解かはよくわからんので、とりあえず皆さまには、
- 最低でも1日8分の早歩きはマスト!
- でもやっぱ1日20分以上の早歩きはして欲しい!
ってラインをおすすめしときます。よろしくでーす。