脳の機能を下げたくなければ1日10gのピーナッツを食べるといいかもだ!みたいな観察研究の話
ナッツが超優秀な健康食なのは間違いなく、1日20〜28gであらゆる病気のリスクが減る!という精度が高いデータがあったりするわけです。
でもって、最近もまた「ナッツで頭が悪くなるのが予防できるかもだ!」ってデータ(R)が出ておりました。
これは南オーストラリア大学の研究で、4,822人の中国人が対象(みんな55歳以上)。1991年から全員に認知テストを行いまして、
- 記憶力
- 思考力
- 推論力
などを2006年まで定期的に調べて行ったんだそうな。デモって、このデータを全員の食事習慣とくらべたところ、こんなことがわかりました。
- 1日10g以上ナッツを食べると、認知機能の低下が40%ほど遅くなるかも!
ってことで、どうも普段からナッツ類の消費量が多い人ほど物事をよく覚えているし、難しい問題に対する答えを思いつきやすいらしい。10gのナッツというとアーモンド9個分ぐらいなんで、毎日の食事に取り入れるのは楽勝っすね。
研究チームいわく、
1日10gのナッツを食べることにより、高齢者は最大で脳機能の低下を60%も食い止められるかもしれない(ナッツをまったく食べない人との比較)。これは、およそ認知の低下が2年ほど若返るのに相当する。
とのこと。ちなみに、データだとどんなナッツでも認知機能の向上と結びついてたんですけど、もっとも多く食べられていたのはピーナッツだったそうです(だいたい全体の17%ぐらい)。どのナッツがベストなのかはよくわからんですけど、ピーナッツの抗炎症作用や抗酸化作用はよく知られてますし、よろしいのではないでしょうか。
ナッツには健康的な脂質が多くふくまれるし、たんぱく質や食物繊維も豊富だ。これらの栄養プロファイルはコレステロールを下げ、認知機能の改善に役立つのだろう。
もちろん、加齢にともなう認知の低下を解決する万能薬は存在しないが、食事によってある程度の改善は見込めそうだ。
もっとも、こいつはあくまで観察研究なので、果たしてどこまで信じていいかと言われれば口ごもっちゃうところではあります。まぁちょっと前にも「ナッツで脳機能が向上するかもだ!」みたいなデータが出てましたし、ナッツ類が栄養のパワーハウスなのは間違いないんで、毎日ちょっとずつ食べてみればいいんじゃないかと。
食べ方としては、軽く手のひらに乗るぐらいを毎日食べるのがベストで、どんなナッツを選んでもOK。個人的にはフラボノイド量が多いクルミをオススメしてますけど、とりあえず好きなものを食べていただければ問題ないであります。