フェイスブックで他人の心身の不調を見抜くにはどこに注目すべきか?みたいな話
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「インスタの写真でメンタルの調子がわかるぞ!」って話もあったとおり、SNSにメンタルの状態が反映されやすいのは周知の事実。どうやら、落ち込んだ人や不安がちな人に特有の投稿パターンがあるみたいなんですな。
で、新しいデータ(R)では、「フェイスブックに心と体の病気が反映される!」って話になってておもしろいです。
これは683人の男女を対象にした研究で、どんな調査かと言うと、
- みんなのフェイスブックのポストをひたすら観察
- そのデータを全員の健康やメンタルの状態とくらべる
みたいになってます。フェイスブックの投稿は数年にわたって追いかけたそうで、全被験者のうち114人は鬱病歴があったとのこと。
以上のデータをふまえたうえで「フェイスブックのどこを見れば心身の不調がわかるの?」をチェックしたところ、まずはこんな傾向が出ました。
- 心身の不調をもっとも正確に予想できたのは「投稿の言葉づかい」だった(AUC0.68)
- 2番手は投稿の長さだった(心身が不調な人ほど投稿が長くなる)(AUC0.59)
- その他、投稿のタイミングも心身の不調と相関していた(メンタルが悪化した人ほど頻繁に投稿する)(AUC0.54)
ってことで、フェイスブックから心身の不調を見抜くには、「どんな言葉を使ってるか?」に注意するのがベストみたい。
では、心身が病むとどのような言葉が増えるのかと言いますと、以下のような感じ。
- 体調不良で増えるワード = 病院 > 痛み > 血 > 薬 > 看護師
- 病気で増えるワード = 吐き気 > うーん > 感じ > 寒い >ノド >胃
- 感情の不調で増えるワード= 良くなった > ちょっと > 希望 > ほんの少し
- メンタルの落ち込みで増えるワード= 泣く >叫ぶ >痛み >目 >笑い
どれも「そりゃそうでしょうねー」ってラインナップになってますね。他人の投稿をみて「この人は大丈夫かな……」と思った場合は、普通に心身がヤバい可能性が高いと判断してよさげですね。
ちなみに、「言葉づかい」と「心身の不調」の関係性は期間によって変わりまして、
- 鬱病にかかるおよそ1年前から言葉づかいが少しずつダークになり、5カ月前までゆるやかに増加を続ける
- 鬱病の発症の3カ月前ぐらいになると、急激にダークな言葉づかいが激増する
といった傾向が出ているのもおもしろいところです。これはアメリカの研究なんで、そのまま日本語には適用できないんですけど、まぁ「ネガティブな言葉が増えたらヤバい」ってのはどの世界でも同じでしょうから、注意しとくといいかもですねー。