室内の二酸化炭素で仕事のパフォーマンスが下がる!ということでCO2モニタを買ってみた話
https://yuchrszk.blogspot.com/2019/12/co2.html?m=0
冬だ!窓を閉め切る季節だ!ということで、実験的に二酸化炭素モニターを買ってみました。二酸化炭素といえば「今夜から睡眠の質をガッツリ上げられる快眠テクニック」でも取り上げたように、睡眠の質を下げちゃう大きな要因のひとつだったりします。
さらに二酸化炭素は日中の生産性にも関係してまして、たとえば24人の男女を対象にしたハーバードの2016年論文(R)なんかだと、
- 換気が良い部屋で働くと、換気が悪い部屋にくらべて認知テストのパフォーマンスが61%上がる
- ついでに、換気が良い部屋で働くと、戦略的な思考力が183%上がる
- さらについでに、換気が良い部屋で働くと、情報の取り扱い方のうまさが172%上がる
みたいな結果が出てたりします。なんでもこの実験でチェックした9つの認知機能のうち、7つが二酸化炭素の影響を受けていたそうで、なかなかおそろしいもんです。
で、今回買ってみたのは↓みたいなやつ。近ごろはスマホとつながるスマートCO2測定器みたいなのも発売されてるんですけど、湿度やら臭気などはいまの空気清浄機でも計測してくれるんで、今回はシンプルに二酸化炭素の濃度を測ってくれるやつを買いました(それでもそこそこのお値段がしますが)。
カスタム (CUSTOM) CO2モニター CO2-mini
使い方はシンプルで、本体にマイクロUSBを差し込めばOK。後は勝手に室内の二酸化炭素濃度を表示してくれます。
でもって、具体的にどれぐらいの数値を目指せばいいかといえば、大きな目安は1000ppm以下です。日本の基準値でも「建物内の二酸化炭素濃度は1000ppmにしてね!」と指導してるとおり、過去のデータ(R)でも、だいたい数値が1,000ppm~1,500ppmになったあたりから集中力が下がり、意思決定力も鈍り、情報取集力も衰えちゃうって結果が出てたりするんですよ。
というわけで、試しにいつも通り窓を閉めた状態で作業をしてたら、軽く1000ppmを突破してビビりました。やっぱ冬場はすぐに二酸化炭素の濃度が上がっちゃうんだなぁ‥‥。
そこであわてて換気をしたら、ものの5分ぐらいで許容値に落ち着きました。正直なところ、冬場だからといって集中力が下がったとか感じたことはなかったんですけど、あらためて数値で示されると驚きますね。
まぁ二酸化炭素を測るだけにしては高価なガジェットなんで、「みんなCO2モニタを買おうぜ!」とはオススメしづらいんですけど、とりあえず定期的に換気をしとけば(30分に1回ぐらい)問題は起きづらいはずなんで、その点だけを押さえておけば要らぬパフォーマンスの低下を防げるのではないかと。