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会社での幸福度を数分でグーンとアップさせる方法の話とか


 

感謝を気持ちを持とう!と言われると精神論的な説教のような気もしますけど、いまやポジティブ心理学の定番テクニックだったりします。とにかく感謝心のトレーニングは幸福度を高める効果が高いみたいなんですよね。

 

 

でもって新しいデータ(R)は「職場における感謝の効果はどれぐらい?」ってとこを調べていて、これまた良い結果が出ておりました。

 

 

これはセントラルフロリダ大学の調査でして、351人の会社員を集めて2つの実験を行なってます。参加者に対してどんなことを指示したのかと言いますと、

 

感謝の実践は、あなたの生活に存在する「ポジティブなものごと」への意識を増やすために行う。

 

例えば、感謝していることを毎日リストに書き留めるようなことだ。この単純な行動を実践するだけで、あなたの考え方、仕事へのアプローチ、同僚があなたに抱く印象などを変えることができる。

 

みたいになってます。従業員に毎日数分ずつ「その日に感謝したこと」や「感謝したい人」のことを書き留めるように指示したわけっすね。ポジティブ心理学でも定番のやり方っすね。

 

 

実験期間は2週間で、「感謝の介入」を行ったグループにどんな変化が出たのかと言いますと、

 

  • 職場での無礼な行動が減った!
  • 他の同僚への陰口が減った!
  • 他の同僚への侮辱的な行動も減った!

 

って感じだったそうな。この現象についてチームいわく、

 

この調査に参加した従業員たちは、感謝の介入によってセルフコントロールのリソースが改善され、結果として同僚への無礼な行動が減少した。

 

とのことで、どうやら感謝の気持ちを書き出すことで、自己の行動や感情をコントロールする能力が上がったらしい。そう考えると、感謝のトレーニングは同僚への無礼な行動を減らすだけでなく、仕事のパフォーマンス改善にも使えるのかもしれませんな。

 

 

さらに研究チームいわく、

 

多くの組織は、従業員の行動を改善するためにかなりの時間とお金を費やしている。しかし、そのわりに本当に効果が高いツールの存在はあまり知られていない。

 

私たちは、感謝の気持ちを書き残すテクニックは、シンプルで安価な手法であり、従業員の行動をより良く変えられることを発見した。

 

とのことで、下手な企業研修をするぐらいだったら、社員に感謝の気持ちを書き出してもらったほうがお手軽だし効果も高いのではないか、と。急に「今日から感謝の気持ちを書き出してもらいます!」とか指示しても、いぶかしむ社員の方が多そうですが‥‥。

 

 

まぁこの研究では1回数分のトレーニングで変化が出てるんで、会社から指示されなくても個人でこっそりやってみると、手軽に社内での幸福度が上がっていいんじゃないでしょうか。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。