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今週半ばの小ネタ:アイマスクで記憶力が改善、恋愛で人格が安定、時間が経つにつれてルックスの重要性は下がる


ひとつのエントリにするほどでもないけど、なんとなく興味深い論文を紹介するコーナーです。

   

 

アイマスクで記憶力が改善するかもよ

最高の体調」では「睡眠改善のためにアイマスクを使おうぜ!」みたいな話を書いてますが、新しいデータ(R)もアイマスクに関するもので、結論から言えば、

 

  • アイマスクで記憶力が上がる!

 

みたいな話であります。これはカーディフ大学などの研究で、89人の男女を集め、過去の出来事を思い出す能力をチェック。その後で、5日間にわたってアイマスクを着けながら寝てもらったんだそうな。

 

 

でもって、1週間後に記憶のチェックを行ったところ、アイマスクを着けて眠った人たちは、記憶力テストと反応スピードテストのパフォーマンスが上がっていたらしい。つまり、アイマスクを着用することで、エピソード記憶のエンコードと覚醒度が向上するかもしれないわけですね。

 

 

さらに、もうひとつの実験では、33名の男女に「アイマスクを着けて2晩寝てね」または「アイマスクを着けないで2晩寝てね」と指示。その際に、みんなの脳波を調べたら、結果は以下のようになりました。

 

  • アイマスクを着用した後の方が、ペア連想学習課題の成績が良かった
  • 睡眠時間や睡眠の質には、アイマスクの有無で差が見られなかった

 

ということで、どちらの試験においても、アイマスクによって認知のパフォーマンスが改善したんだそうな。

 

 

なんでアイマスクで記憶が改善するのかは謎ですけども、おそらく寝室に入り込む環境光で脳が覚醒しちゃうのを防ぐからなんでしょうねぇ。とにかく、脳のパフォーマンスを上げる簡単な方法として、アイマスクを使ってみるのもありでしょうね。

 

 

 

恋愛で人格が安定するかもよー

恋愛で人格が安定する!」ってデータ(R)がイエナ大学から出ておりました。

 

 

こちらは、18歳から30歳までのカップル245組を対象にした調査で、みんなに9ヶ月間ほど同行しつつ、個別にインタビューを行ったとのこと。具体的には、質問票で全員の神経症の度合いと人間関係の満足度を分析しつつ、恋愛に関するみんなの考え方もチェックしたんだそうな。

 

 

そこで、どんなことがわかったかと言いますと、

 

  • 通常、神経症気味の人は、ネガティブな刺激に対してより強く反応し、曖昧な状況をネガティブに解釈する傾向がある。たとえば、自分の話に相手がうなずかなかったのを、「私は嫌われている!」と思い込むよう状況である。

 

  • しかし、恋愛関係にあるとき、たいていの人はネガティブな刺激に対してより強く反応する傾向が減少した。

 

だったそうです。つまり、良い恋愛をしている人たちは、物事を悲観的にとらえることなく、自信をもって人生に取り組むことができるのではないか、と。これは神経症傾向の人には、ありがたい結論ですね。

 

 

研究チームいわく、

 

神経症の人は、どちらかというと心配性で、不安感が強く、すぐにイライラしてしまう。このような人はうつ病の傾向があり、しばしば自尊心が低く、自分の人生に不満を持つ傾向がある。しかし、恋愛関係にある人たちは、より感情が安定し、性格が安定することが示された。

 

良いパートナーを持つことで得られるポジティブな経験や感情は、直接的ではなく間接的に人格を変化させる。さらに、同時に思考の構造やネガティブな状況に対する認識も変化させる。

 

ってことで、パートナーのおかげでポジティブな感情の量が増え、そのおかげで人格も安定する可能性が指摘されておりました。

 

 

まー、だからといって、すぐに良いパートナーを見るけるのは難しいですが、思考や感情が不安定でお困りの方には、希望が持てる結論じゃないでしょうか。

 

 

 

時間が経つにつれて恋愛におけるルックスの重要性は下がる

こないだ、「自分にはモテる要素がないと思っても、意外と『個性』で勝負できる」みたいなエントリを書きました。

 

 

簡単に言うと、初対面や短期の恋愛においては、「見た目の良さ」や「明るい性格」といったわかりやすい要素がモテにつながるんだけど、顔見知りの時間が長くなるにつれて、それ以外の個性が重視されるように変わっていくって話です。なので、見た目や性格に自信がない方は、とにかく長期戦を意識するのが大事。

 

 

でもって、新しいデータ(R)も「付き合う時間の長さと恋愛の好み」に関する話で、こっちも結論から申し上げますと、

 

  • 出会ってすぐに恋愛関係になったカップルは、見た目の魅力度が似ている。

 

  • 出会ってしばらくしてから恋愛関係になったカップルは、ルックスのレベルに食い違いがあった。

 

みたいになります。時間をおかずにすぐ付き合ったカップルは、自分のルックスと釣り合いが取れる相手を選んでいたのに対して、付き合うまでの時間が長いカップルは、美女と野獣(またはその逆)であるケースが少なくないわけですね。

 

 

この研究は、167組のカップルから集めたデータを調べたもので、すべてのカップルが語り合う様子をビデオで撮影。この動画を第三者に見せて、全員のルックスの魅力を採点させたところ、

 

  • 初対面から1ヶ月以内に交際を開始したパートナーは、身体的な魅力に強い相関が見られた。

 

  • 付き合う前に長い付き合いをしていたパートナーは、その相関がかなり低くなっていた。

 

  • 付き合う前に友人であったかどうかを調べたところ、友人から付き合ったカップルの方が、他人から付き合ったカップルよりも魅力が一致する可能性が低かった。

 

って感じだったそうです。付き合うまでの期間が短いカップルほどルックスのレベルが似ており、その逆もまたしかりだったんだそうな。こうして見ると、やはり時間が経つにつれてルックスの重要性は下がっていくんでしょうな。

 

 

ちなみに、このデータでは、「ルックスレベルの一致度は、カップルの関係満足度とは相関しなかった」との結論も出てます。つまり、見た目のレベルが似ていても幸せになるわけじゃないし、ルックスが不釣り合いの相手と付き合うと不幸になるってわけでもないってことですね。やっぱり幸福な恋愛には、時間の長さが重要なんでしょうなぁ。


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