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制汗スプレーを使うと逆に体臭がキツくなる理由

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制汗スプレーを使うと、逆にワキの下が臭くなるぞ!」って論文が出て、話題を呼んでおります。 



 

これはゲント大学の実験でして、8人の被験者に、まずは1ヶ月だけ何の制汗スプレーも使わずに生活してもらい、その後で、

 

  1. 再び制汗スプレーを使うグループ
  2. その後も制汗スプレーを使わないグループ

 

にわけたんですね。すると、1番の制汗スプレーを使い始めたグループは、悪臭の原因となる放線菌がガンガン増え始めたというんですな。

 

これは、制汗スプレーがワキの下に住んでいる良いバクテリアを殺しちゃうからで、 臭いが消えるのはあくまで短期間だけ。長期的にみれば、ワキの下の環境が悪化していくので、最終的には臭いがどんどんキツくなっていくってことらしい。以前に「石けんやシャンプーは逆効果!バクテリアを吹きかければ肌の調子は良くなる」で紹介した、石けんで顔の常在菌を殺すと逆に肌荒れがヒドくなるって理屈と同じですね。

 

 

研究者によれば、制汗スプレーでもっともヤバいのがアルミニウム系の成分とのことで、日本で手に入る商品はかなり厳しい感じ。資生堂のエージープラスとか、花王の8X4(エイトフォー)とか、主要なブランドにはたいていアルミニウムが入ってますからねぇ。

 

ただ、以前に「体に超優しいデオドラント『タイデオドラントストーン』」で紹介したような、アルミフリーのミョウバン系制汗剤ならアリだと思います。国内だとデオナチュレなんかが有名ですね。いやー、アルミ系の制汗剤が体に悪いって話は昔からありましたが、逆に臭いを悪化させちゃうとは思いませんでした。

 

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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