スーツを着ると創造性が上がり、男性ホルモンも増加する?
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/01/blog-post_30.html?m=0
「スーツを着ると創造性が上がる!」って論文(1)がおもしろかったんでメモ。
スーツを着ると抽象思考に切り替わる
これはカリフォルニア大の実験で、スーツが人間の認知にあたえる影響を調べたもの。具体的には約60名の学生をスーツと普段着のグループにわけ、認知テストを受けてもらったんですね。
すると、スーツを着た学生は抽象思考のレベルが高くなり、ついでに自尊心もアップしたんだとか。抽象思考は、その名のとおり大まかなイメージで物事をとらえる考え方のこと。たとえば、
- 完成した料理の香りや味をざっくり想像する=抽象思考
- 作りたい料理に材料や手順を細かくイメージ=具体思考
といった感じです。どちらの思考法も重要ですが、抽象思考には創造性アップの効果がありまして、良いアイデアが欲しいときなんかは抽象化のほうが大事だったりします。
フォーマルな衣装は世界の見方を変える
研究者いわく、
フォーマルな衣装はパワフルな気分を高めてくれる。そのおかげで、世界に対する見方も変わるのだ。
とのこと。わたしは冠婚葬祭のときぐらいしかスーツを着ないんですが、もうちょい使ってみようかしら。
さらに研究者いわく、抽象思考には仕事のストレスを減らす効果もあるんだとか。
もし職場で厳しい指摘をされても、その言葉を抽象的に受け止められれば自尊心には影響しない。しかし、厳しい言葉を具体思考でとらえてしまうと、自尊心が傷ついてしまう可能性が高いだろう。
厳しい批判は内容を大まかにとらえて、要点だけを活かすようにしたほうが傷つかずに済むんだ、と。確かにそうかも。
白衣を着ると注意力が高くなる
ちなみに、この論文では、他にもファッションと認知の変化について調べた研究がいろいろ載ってておもしろいです。たとえば、
- スーツを着た人は、スウェットを着た人よりも金の交渉がうまくなる。また、スーツを着たほうが男性ホルモンのレベルも高い(2014年,2)
- 白衣を着た人は、カジュアルな服を着た人よりも注意力が高くなった(2012年,3)
- 赤いジャージを着たアスリートは、青いジャージを着たアスリートよりも運動能力が高くなった(2013年,4)
みたいな感じ。人間はファッションの影響を受けやすい生き物なんですねぇ。人生はコスプレだ!(適当なまとめ)